奈良交通は夜行高速バス「やまと号」新宿線に2階建車を導入する。
3月24日出発便より共同運行のケイビーバスとともに2階建車での運行を開始する。多客期などで2台以上で運行する場合は1台目を2階建車で運行する。また、4月14日出発便より五條新宿線でも2階建車での運行を開始する。
車種は三菱エアロキングで、定員は従来車より8人増加の36人となる。
なお、2階建車の導入を機に新宿線と五條新宿線は全席禁煙となる。
| 「やまと号」に2階建車登場 (2000年3月26日)
夜行高速バス「やまと号」新宿線は3月24日出発便より2階建車での運行が始まった。運行に先立って、各所で車両の展示会が催され注目を集めた。共同運行のケイビーバスも同時に2階建車での運行を開始したことから、新宿線は基本的に2階建車での運行となる。
従来使用していた日野ブルーリボン(P-RU638BB)は1988年の新宿線開業当初から使用していたもので、新製後約12年が経過している。 既に走行距離が200万キロに達していることから、用途変更や廃車となった車両もある。新宿線は週末などに2台運行となるなど需要が見込めるため、車両の代替にあたって定員の多い2階建車を導入した。
車台形式は三菱KC-MU612TA改、エアロキングと呼ばれるシリーズである。以前は日野も含めて国内3社が手掛けていた国産2階建バスであるが、現在は三菱のみの生産となっていることから、奈良交通としては異例の三菱車の導入となった。
室内は2階は客席、1階は客席と洗面台、便所等が配置されている。定員は36名(1階6名、2階30名)と、従来車に比べて8名増加した。 従来、一部分を除き2列+1列だった座席配列は、2階は3列独立シート、1階は2列+1列となり居住性が向上した。
4月14日出発便からは五條新宿線でも2階建車での運行が始まる。「やまと号」の新しい顔となる2階建車の活躍に期待したい。
 奈良交通 三菱KC-MU612TA改(2000年式) 奈良そごう前広場 |
写真撮影:829 (2000年3月撮影)
更新履歴:2000年3月5日掲載、3月26日解説を追加
奈良交通は月ヶ瀬梅林と奈良の間で運行している臨時バスの運行期間を延長した。
これは、2月以降の冷え込みが厳しいことから梅の開花が例年に比べて遅れていることによるものである。当初は2月26日から3月20日までと、3月25日、3月26日の運行予定であったが、3月31日まで毎日運行することになった。
奈良交通は3月30日の運行をもって「やまと号」福岡線の運行を休止する。
福岡線は1989年12月20日に西日本鉄道と共同で運行が始まった。6路線ある「やまと号」の中で運行開始が最も新しく、また奈良より西に向かう唯一の路線であった。
開業から10年が経過した現在は、高速バスブームが去り全国的に夜行高速バスは縮小傾向にある。共同運行の西日本鉄道は昨年に「やまと号」からの撤退を表明しており、奈良交通もこれに同調したものとみられる。
奈良交通は3月15日にダイヤ改正を行う。今回の改正は、近鉄が各線でダイヤ改正を行うのに合わせたもので、各線で時刻の調整が行われる。
目立った動きとして、奈良橿原線[92]高畑町-八木駅系統の廃止と光台住宅線の増便があげられる。
奈良橿原線[92]系統は1992年より減便を続け、1998年3月以後は1日3往復の運行となっていた。 [92]系統の区間のうち高畑町-国道横田は奈良王寺線が、国道横田-八木駅は既存の[91]国道横田-八木駅系統が代替するため廃止停留所はない。
一方、光台住宅線は、同日より近鉄新祝園駅に急行が停車することから、学研都市への利便を図るべく日中を中心に増便する。
奈良交通は3月4日より「世界遺産ぐるっとバス」の運行を開始した。
同バスは昨年より運行を開始した乗降自由の定期観光バスで、世界遺産に登録された古都奈良の文化財を巡る。昨年は1万人以上の利用があった。
運行経路は、JR・近鉄奈良駅から奈良公園付近の各社寺、西ノ京、平城宮跡を経て、JR・近鉄奈良駅へ戻る。なお、昨年の運行では柏木町を経由していたが、今年より、郊外駐車場が開設される春季と秋季の日曜祝日のみ柏木町を経由する。
乗車には「世界遺産ぐるっとバスフリー乗車券」(800円)が必要である。同乗車券は「世界遺産ぐるっとバス」のほか、指定区間の路線バスにも有効である。
運行の詳細は下記のとおり。
- 運行日
3月4日~19日、6月3日~9月30日の土曜、日曜祝日
3月20日~5月31日、10月1日~11月30日、1月1日~8日の毎日
- 発車時刻
JR奈良駅発 8:57~15:57 近鉄奈良駅発 9:00~16:00
土曜、日曜祝日と1月1日~1月8日 30分毎
平日(1月2日~5日を除く) 60分毎