奈良交通は、10月1日に一部路線でダイヤ変更を実施する。主な内容は下記のとおり。
- 郡山若草台線の運行区間を短縮し、近鉄郡山駅-奈良県総合医療センターの運行とする。
- 学園前相楽線を高山サイエンスタウンまで延長し、高の原高山線を廃止する。
- 王寺ニュータウン線の系統を一部廃止する。
- 西真美線は朝夕のみの運行とし、真美ヶ丘線の一部を西真美三丁目経由で運行する。
奈良営業所
下記の路線で運行回数・時刻を変更する
- 法華寺線(平日の航空自衛隊発15:58[13]JR奈良駅西口行きを取りやめ)
- 奈良西大寺線(平日の15時~16時台の運行時刻を変更)
- 奈良白土線([87]シャープ前→高畑町系統の区間時分を変更)
- 山村線(奈良佐保短期大学、鹿野園町方面の平日朝の運行時刻を変更)
- 奈良天理線・天理シャープ線(平日朝の運行時刻・区間時分を変更)
- 六条山線([64]奈良県総合医療センター-西ノ京駅系統の夜間の運行回数・運行時刻を変更)
- 奈良富雄線(土日祝日夜間の運行回数・運行時刻を変更)
エヌシーバス郡山営業所(委託)
郡山若草台線
運行区間を短縮し、近鉄郡山駅-奈良県総合医療センターの区間で運行する。あわせて、終日にわたって運行時刻を変更する。運行回数は変わらない。
- 新設する系統 [37]近鉄郡山駅-奈良県総合医療センター
- 廃止する系統 [38]近鉄郡山駅-奈良県総合医療センター-若草台
六条山線
(奈良営業所の項目を参照。)
平城営業所
学園前相楽線・高の原高山線
学園前相楽線を高山サイエンスタウンまで延長し、高の原高山線を廃止する。平日、土日祝日とも、高の原駅-高山サイエンスタウンの区間の運行回数は変わらない。
- 新設する系統 [78]高の原駅-東登美ヶ丘六丁目東-学研奈良登美ヶ丘駅-高山サイエンスタウン
([77]高の原駅-学研奈良登美ヶ丘駅系統の一部を置き換え)
- 廃止する系統 [82]高の原駅-柘榴-学研奈良登美ヶ丘駅-高山サイエンスタウン
- 廃止する停留所 乾谷、柘榴(どちらも精華くるりんバスの停留所として存続)
高の原梅美台線
平日朝の運行回数・運行時刻を変更する。
北大和営業所
下記の路線で運行回数・運行時刻を変更する
- 学園高山線(平日の朝夕に[134]学研北生駒駅-高山サイエンスタウン系統を増便)
- (奈良富雄線は、奈良営業所の項目を参照)
西大和営業所
王寺ニュータウン線
[26]王寺ニュータウン循環(外回り)を朝6時台から運行し、既存の系統の一部を置き換える。このほか終日にわたって運行時刻を変更し、平日の夕方以降は減便する。
- 廃止する系統
- [12]明神一丁目→畠田→王寺駅
- [82]王寺駅北口-畠田-明神一丁目
西真美線・真美ヶ丘線
[31]五位堂駅-西真美系統は、朝夕のみの運行とする。日中・夜間は、五位堂駅-馬見丘陵公園・馬見北三丁目の系統を、西真美口・西真美三丁目経由で運行する。
その他の系統(馬見北一丁目、馬見南二丁目)もあわせて、終日にわたって運行時刻を変更する。
- 新設する系統
- [43]五位堂駅-西真美三丁目-馬見丘陵公園([33]五位堂駅-馬見丘陵公園系統を置き換え)
- [45]五位堂駅→西真美三丁目→馬見北三丁目(夜間の[35]馬見北三丁目行きを置き換え)
- 廃止する系統 [33]五位堂駅-馬見丘陵公園
西大和団地線
朝と夜間の一部の便の運行回数・運行時刻を変更する。
情報源:奈良交通ホームページ
奈良交通と京成バスは、夜行高速バス「やまと号」奈良東京ディズニーリゾート・横浜線を10月1日から当面の間運休する。
運行は9月30日出発便までとなる。運休の理由は明らかになっていない。
情報源:奈良交通ホームページ、京成バスホームページ
奈良交通と名鉄バスは、9月30日から高速バス奈良名古屋線を毎日運行する。現在は土日祝日を中心とした特定日に運行しているが、平日の運行を再開する。
あわせて同日より運賃を改定するほか、奈良県内の区間(山添-奈良・天理)で利用できるようにする。
運賃の改定
【現行】
- 片道 大人2,700円、小児1,350円
- 往復(4日間有効) 大人4,300円、小児2,150円
【改正】9月30日から
- 片道 大人3,000円、小児1,500円
- 往復(4日間有効) 大人5,100円、小児2,550円
県内利用の開始
9月30日から、「大和高原山添」停留所と奈良・天理の各停留所の間で利用できるようにする。
- 利用区間:大和高原山添-天理駅、天理(櫟本)、近鉄奈良駅、JR奈良駅
(大和高原山添-大和高原都祁の利用はできない)
- 運賃:大人2,550円、小児1,280円
上記区間を利用するときの予約は電話でのみ受け付ける(インターネット予約はできない)。
関連記事:
針インター-国道山添の区間を廃止 4月1日実施(2023年2月28日)
(名阪国道で天理と山添村を結ぶ路線バスは2023年3月末で運行を終えた)
情報源:奈良交通ホームページ
奈良交通は9月1日から、祝園登美ヶ丘線の経路を一部変更する。
NTT京阪奈ビル内の工事により、NTTけいはんな停留所を経由する[58]系統の経路を変更する。
現行の[58]系統は、光台二丁目→NTTけいはんな→光台二丁目→光台五丁目の順に停車している。
9月1日以降は、光台二丁目の停車を1回のみとし、光台二丁目→NTTけいはんな→光台五丁目の順に停車する。
情報源:奈良交通ホームページ
奈良交通とエヌシーバスは8月25日、乗合バス運賃の上限変更認可を国土交通省に申請した。認可されれば、2024年2月1日から実施する。
初乗り運賃は190円から220円に、奈良・平城均一区間は220円から250円に改定する。その他の区間も距離に応じて30円~800円引き上げる。
一方、通学定期券の割引率を拡大するほか(41.5%→43.5%)、ICカード乗車券「CI-CA」のプレミア率は据え置く(普通5%、ひまわり15%)。
奈良交通は厳しい事業環境のなか、バスの利便性向上や路線網維持に努めてきた。しかし、沿線人口の減少や少子高齢化、新型コロナウイルス感染拡大による生活様式の変化などで乗客が減少している。
加えて運転者の不足が顕在化しており、待遇の改善による定着促進が急務となっている。近年は車両の代替を抑えていたことから、今後はバリアフリー対応、環境対応車両への計画的な代替も必要となる。
燃料など物価の高騰もあり、費用の増加を経営努力だけで吸収することは困難であるとして、運賃改定を申請した。消費税率引き上げに伴うものを除くと、2009年12月以来約14年ぶりの改定となる。
情報源:奈良交通ホームページ、
「乗合バス運賃の上限変更認可申請について」(奈良交通・2023年8月25日)(PDFファイル)、
日本経済新聞電子版「奈良交通、バス運賃引き上げを申請 24年2月に平均14%」(2023年8月25日)、
NHK「奈良交通 来年2月からバスの運賃値上げへ」(2023年8月25日)、
奈良テレビ「奈良交通 路線バスの運賃値上げへ 国交省に申請」(2023年8月25日)