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奈良交通の私設ファンクラブ「nako-club」がつくるページです

「車両」に関する記事

高麗線で使用車種変更

奈良交通は12月下旬より高麗線に大型9m車を投入した。

同線はJR奈良駅と京都府山城町の高麗を結ぶ路線で、運行は平城営業所が担当している。長らく大型2扉車を投入していたが、車両に見合うだけの利用客はなかった。

現在は基本的に大型9m車で運行しているが、大型2扉車で運行することもある。

乗合車の車内ビデオ放映中止

奈良交通の一部の乗合車で行われている車内ビデオ放映が取りやめられていることがこのほど明らかになった。

ビデオモニターは1987年から93年頃に導入された車両の一部に設置されており、沿線の案内や関係会社が営業するレストランの宣伝等が放映されていた。従来も機器の故障などにより長期間放映されない車両があったが、今回はモニター前面に広告枠が取り付けられたことから、ビデオ放映は完全に取りやめられたものと思われる。

現在確認できているのは奈良、平城、天理の各営業所の車両で、他の営業所に関しては不明である。

奈良交通新車情報

9月から11月にかけて奈良交通とエヌシーバスは今年度の新車を購入した。観光車は日野セレガGD、路線車はノンステップバスのほか、前中2扉のワンステップバスを購入した。また、小型車ではいすゞエルガミオ(7m)を購入した。

現在確認できている車種別の配属状況は以下のとおり。

  • ノンステップバス いすゞKC-LV832N
    奈良営業所 2台
  • 前中扉ワンステップバス 日野KC-HU2MPCA
    北大和営業所 6台
  • 前中扉ワンステップバス 日野KC-HU2MMCA
    奈良営業所 4台、平城営業所 2台
  • 小型ワンステップバス いすゞKK-LR233E1(エルガミオ)
    奈良営業所 7台、エヌシーバス郡山営業所 1台
  • 観光車 日野KC-RU4FSCB
    奈良貸切営業所 1台

奈良市姉妹都市ペイントバス続報(その3)

奈良交通の奈良市姉妹都市ペイントバスのうち4台が一般塗装に変更されたことは既報のとおりであるが、このほど、さらに1台が一般塗装に変更された。

確認されたのは「奈良22き・243」で、同車には奈良市の姉妹都市であるスペイン・トレド市のイメージ画が描かれていた。

奈良市姉妹都市ペイントバスのうち1994年10月に登場したシリーズは5台あったが、今回の塗装変更で同シリーズの車両はすべて一般塗装に変更された。

ノンステップバス運行開始

奈良交通は10月14日より、市内循環線内回りでノンステップバスの運行を開始した。

ノンステップバスは乗降口の段差を無くした構造の車両で、高齢者や障害者をはじめすべての人が容易に乗降できる利点をもつ。1997年3月に国内で本格的に導入されて以来、全国各地で導入の動きが広まっている。

今回導入されたのはいすゞKC-LV832N(2台)で、前中2扉仕様である。登録番号は「奈良200か・・44」、「45」である。

ノンステップバス登場 (1999年10月17日)

全国的に導入が進んでいるノンステップバスがこのほど奈良交通にも登場した。運行開始に先立ってJR奈良駅前広場で お披露目式が行われ、華々しいデビューを飾った。

かつては低床化に積極的であった奈良交通であるが、ノンステップバス導入に関しては慎重であったと言える。 理由としてはコストの問題のほか、主に採用している日野自動車、いすゞ自動車がノンステップバス開発で出遅れたことも挙げられるだろう。ノンステップバス導入の動きが広まるなかで、従来採用しているメーカーにこだわらずノンステップバスを導入した事業者もあったが、保守整備のノウハウがないなどの事情から新規メーカー車の導入は容易ではない。しかし、奈良県と奈良市がノンステップバス導入の補助金を予算化したことや、日野、いすゞの両社が相次いでノンステップバスを発売したことが追い風となり、今回の導入に至った。

今回導入した車両は、いすゞKC-LV832N(2台)である。前中扉間の床は水平で、中扉より後方はスロープ状として通路部分の段差を解消している。機能面では、アイドリングストップアンドスタートシステムや乗降時に車高を調整できるニーリングシステムを装備している。また、構造上4速トルコンATが採用されているため、独特の走行音が聞こえる。

いすゞノンステップバスはオプションで後扉の装着も可能であるが、今回は標準仕様である前中2扉での導入となった。奈良交通は、昨年暮に3扉車を2扉ワンステップバスで代替しており、今回もそれに倣ったとみられる。

座席配置は基本的に前向きであるが、前輪タイヤハウスと中扉の間は左右とも横向きである。最前列の座席は前輪タイヤハウス部分にあり、2段のステップを介して着席する。また、先に導入したリフトバスに続いて音声合成放送装置を採用したほか、LED表示による次停留所案内を初めて採用した。

今回は市内循環内回りに2台のみの導入にとどまったが、今後は台数の増加と導入路線の拡充が期待される。 ノンステップバスの存在を多くの人々に知ってもらうことが、ノンステップバス普及への一歩となるのである。