「いすゞ」に関する記事
9月から11月にかけて奈良交通とエヌシーバスは今年度の新車を購入した。観光車は日野セレガGD、路線車はノンステップバスのほか、前中2扉のワンステップバスを購入した。また、小型車ではいすゞエルガミオ(7m)を購入した。
現在確認できている車種別の配属状況は以下のとおり。
- ノンステップバス いすゞKC-LV832N
奈良営業所 2台
- 前中扉ワンステップバス 日野KC-HU2MPCA
北大和営業所 6台
- 前中扉ワンステップバス 日野KC-HU2MMCA
奈良営業所 4台、平城営業所 2台
- 小型ワンステップバス いすゞKK-LR233E1(エルガミオ)
奈良営業所 7台、エヌシーバス郡山営業所 1台
- 観光車 日野KC-RU4FSCB
奈良貸切営業所 1台
更新履歴:1999年10月6日掲載、12月12日追記、2000年1月29日訂正
奈良交通は10月14日より、市内循環線内回りでノンステップバスの運行を開始した。
ノンステップバスは乗降口の段差を無くした構造の車両で、高齢者や障害者をはじめすべての人が容易に乗降できる利点をもつ。1997年3月に国内で本格的に導入されて以来、全国各地で導入の動きが広まっている。
今回導入されたのはいすゞKC-LV832N(2台)で、前中2扉仕様である。登録番号は「奈良200か・・44」、「45」である。
| ノンステップバス登場 (1999年10月17日)
全国的に導入が進んでいるノンステップバスがこのほど奈良交通にも登場した。運行開始に先立ってJR奈良駅前広場で お披露目式が行われ、華々しいデビューを飾った。
かつては低床化に積極的であった奈良交通であるが、ノンステップバス導入に関しては慎重であったと言える。 理由としてはコストの問題のほか、主に採用している日野自動車、いすゞ自動車がノンステップバス開発で出遅れたことも挙げられるだろう。ノンステップバス導入の動きが広まるなかで、従来採用しているメーカーにこだわらずノンステップバスを導入した事業者もあったが、保守整備のノウハウがないなどの事情から新規メーカー車の導入は容易ではない。しかし、奈良県と奈良市がノンステップバス導入の補助金を予算化したことや、日野、いすゞの両社が相次いでノンステップバスを発売したことが追い風となり、今回の導入に至った。
今回導入した車両は、いすゞKC-LV832N(2台)である。前中扉間の床は水平で、中扉より後方はスロープ状として通路部分の段差を解消している。機能面では、アイドリングストップアンドスタートシステムや乗降時に車高を調整できるニーリングシステムを装備している。また、構造上4速トルコンATが採用されているため、独特の走行音が聞こえる。
いすゞノンステップバスはオプションで後扉の装着も可能であるが、今回は標準仕様である前中2扉での導入となった。奈良交通は、昨年暮に3扉車を2扉ワンステップバスで代替しており、今回もそれに倣ったとみられる。
座席配置は基本的に前向きであるが、前輪タイヤハウスと中扉の間は左右とも横向きである。最前列の座席は前輪タイヤハウス部分にあり、2段のステップを介して着席する。また、先に導入したリフトバスに続いて音声合成放送装置を採用したほか、LED表示による次停留所案内を初めて採用した。
今回は市内循環内回りに2台のみの導入にとどまったが、今後は台数の増加と導入路線の拡充が期待される。 ノンステップバスの存在を多くの人々に知ってもらうことが、ノンステップバス普及への一歩となるのである。 |
更新履歴:1999年10月14日掲載、10月19日一部訂正
昨年12月1日より吉野営業所管内のすべての路線は基本的に小型車で運行されているが、余剰となった大型9m車のうちいすゞLT(P-LT312J)3台が研修所に転属されたことがわかった。 従来、大型の研修車にはいすゞBUやEDMが充当されていたが、これらの車両がすべて廃車されたことからLTが充当された。
なお、廃車されたEDMのうち2台は奈良交通直営の自動車教習所の教習車となっている。ただし、構内用のためナンバープレートはない。