JR奈良駅のりば変更
奈良交通は1月10日、JR奈良駅(東口)の8番・9番のりばを移設した。奈良市が行うJR奈良駅東口駅前広場整備の進捗に伴うものである。
移設したのりば
8 | 定期観光バス、夜行高速バス |
9 | リムジンバス |
奈良交通は1月10日、JR奈良駅(東口)の8番・9番のりばを移設した。奈良市が行うJR奈良駅東口駅前広場整備の進捗に伴うものである。
移設したのりば
8 | 定期観光バス、夜行高速バス |
9 | リムジンバス |
奈良交通とエヌシーバスは3月17日に各線でダイヤを変更する。近鉄のダイヤ変更にあわせて時刻を調整するほか、JR奈良駅のりば変更に伴い関係する路線で運行経路を変更する。また、学園前地区の一部路線の担当営業所を変更する。
JR奈良駅東口駅前広場整備工事に伴い、奈良交通は3月17日よりJR奈良駅ののりばを変更する。西口のりばを増設し、東口のりばの一部を西口や東口の他ののりばに移転する。
JR奈良駅を起終点とする系統の大半を西口のりば発着とするほか、青山住宅線[81]青山住宅-大安寺系統も西口のりば発着とする。新しいのりば番号と主な行先は下表のとおり。
変更前 | 変更後 | ||
番号 | 主な行先 | 番号 | 主な行先 |
1 | 市内循環外回り、高畑町、春日大社本殿 | 1 | (変更なし) |
2 | 天理駅、米谷町 | 西口6 | 天理駅、米谷町 |
3 | 山村町、藤原台、鹿野園町 | 3 | (変更なし) |
4 | おりば | 4 | (変更なし) |
5 | 青山住宅 | 西口1 | 青山住宅 |
6 | 州見台八丁目、柳生、広岡、奈良市都祁交流センター、下水間 | 西口1 | 州見台八丁目、柳生、広岡 |
3 | 奈良市都祁交流センター、下水間 | ||
7 | 西大寺駅、航空自衛隊、加茂駅、高の原駅 | 西口5 | 西大寺駅、航空自衛隊、加茂駅、高の原駅 |
8 | 定期観光バス、夜行高速バス | 8 | (変更なし) |
9 | リムジンバス | 9 | (変更なし) |
10 | 法隆寺前、六条山、学園前駅(東坂経由)、県立図書情報館 | 10 | (変更なし) |
11 | 市内循環内回り | 11 | (変更なし) |
12 | 白土町、シャープ前、八条町(杏中町)、大安寺 | 12 | 白土町、シャープ前、八条町(杏中町) |
西口3 | 大安寺 | ||
西口1 | 学園前駅(奈良市庁前経由)、四条大路南町、南福祉センター | 西口3 | 学園前駅(奈良市庁前経由) |
西口2 | 四条大路南町、南福祉センター | ||
西口2 | (学園前駅発)高畑町 | 西口2 | (変更なし) |
2010年12月5日、「奈良マラソン2010」が開催された。奈良県で公認フルマラソンが行われるのは初めてであり、広範囲・長時間に及ぶ交通規制の影響が懸念されたことから、奈良交通は広範囲にわたる路線を8時から15時まで運休するなど、前例のない措置をとった。
早朝の選手輸送から午前の交通規制解除まで、奈良マラソン当日のバス運行の状況を追った。
[関連記事] 「奈良マラソン2010」開催日の運行 (2010年12月4日)
奈良マラソンは各種目あわせて1万7千人(定員)が参加する。スタート地点の鴻ノ池陸上競技場に向けて早朝から臨時バスが運行された。車両は奈良・平城営業所の長尺車が充てられた。
午前7時を過ぎると、電車の到着にあわせてバスのりばに数多くの参加者が押し寄せ、バスのりばには長蛇の列ができた。
混雑のピークは7時30分頃。中にはバスに乗るのをあきらめて徒歩で競技場を目指す参加者もいた。しかしピストン輸送の結果、混雑は程なく収まり、8時頃には臨時バスの運行は終了した。
8時頃から市内循環はJR奈良駅止めとなり、青山住宅線や奈良天理線なども順次運行が打ち切られた。8時19分に[70]春日大社本殿行きがJR奈良駅を出発し、近鉄奈良駅・奈良公園方面への運行は一旦打ち切られた。
これ以降、シャープ前・三条大路方面の路線はJR奈良駅で折り返しとなった。バスの行先表示は通常どおりであったが、「JR奈良駅止メ」と書かれた紙が貼られたバスもあった。
三条大路方面の路線は、通常はJR奈良駅10番のりばから発車するが、折り返しの都合上、規制時間中は12番のりばから発車した。
近鉄・JR奈良駅のバスのりばには正月輸送を上回る規模で係員が配置され、乗客の誘導・案内に当たった。
9時スタートのフルマラソンの選手と9時30分スタートの10キロ・5キロの選手が並走して、登大路は人で埋め尽くされた。選手が通過する間は道路横断ができないので、近鉄奈良駅の地下通路は貴重な連絡通路となり、自転車を担いで階段を昇降する姿も見られた。
10キロ・5キロの選手が全員通過した後に、奈良交通の貸切車2台が鴻池方面から高天交差点を右折し、国道369号線の北側車線をゆっくり西進していった。目的は確認できていないが、棄権選手の輸送車とみられる。
当日は「A2 奈良公園3名所」と「A3 奈良公園3名所と春日奥山めぐり」は運休したが、「C 法隆寺・西の京」は、近鉄奈良駅ののりばを変更して運行した。
通常は奈良ラインハウス前から発車するが、当日は会員バスのりば(近鉄奈良駅前交番横)から発車した。乗客は係員の誘導により、奈良ラインハウスから近鉄奈良駅の地下通路を通って会員バスのりばに移動した。
10時40分頃、国道369号線県庁東交差点以西の規制が解除された。
この頃から順次、シャープ前方面の各路線と、三条大路方面の路線のうち奈良富雄線(48系統)が通常運転(近鉄奈良駅発着)となった。ただし、三条大路方面の他の路線は引き続きJR奈良駅で折り返し、12番のりばから発車するため、奈良富雄線も引き続き12番のりばから発車した。
8時頃から15時頃まで、佐保山線は高の原駅-佐保台三丁目で運行し、通常は早朝深夜にしか見られない[117]系統の行先表示が見られた。
加茂線は加茂駅-南加茂台五丁目の運行と発表されていたが、実際には加茂駅-京内橋で運行していた。
この日は1万5千人を超える参加者が大和路を快走し、沿道では多くの観衆が声援を送った。観光客が減少する冬の奈良を盛り上げた点でマラソン開催の意義は大きい。他方、奈良市旧市街地の広い範囲で長時間にわたって公共交通が途絶えたことによる市民生活・観光への影響は無視できない。
奈良マラソンは来年以降も継続して開催されることが決まっているが、次回以降はコース選定や交通規制等において、市民や観光客に影響の少ない方策がとられることを期待したい。
奈良交通とエヌシーバスは3月20日に各線でダイヤを変更する。同日に行われる近鉄のダイヤ変更にあわせて時刻を調整するほか、宇陀市などで停留所の名称を変更する。詳細は下記のとおり。
その他各線で時刻や運行回数を変更する。