「RC」に関する記事
奈良交通は9月以降、新車投入と経年車の入れ替えを進めてきたが、その影響でこのほどモノコック車が全廃された。
奈良交通のモノコック車は今年4月の時点で西大和営業所と葛城営業所に各1台が在籍していた。 一般路線での運行から退いた後は契約輸送などで活躍していたが、9月に西大和営業所のいすゞCJA型(登録番号:奈22か・851)が廃車され、 葛城営業所から平城営業所に転属され最後まで残っていた日野RC型(登録番号:奈22か・835)も先日廃車された。
モノコック車はボディー外板で強度を保つ構造の車両で、1980年代初頭まで生産された。丸みを帯びた車体と外板のリベット接合が特徴である。
奈良交通では全廃とみられていた日野RC型であるが、835号車(奈22か・835)が、葛城営業所で「臨時」の方向幕を掲げて留置されているのがこのほど確認された。
835号車は3月末頃より方向幕を外された状態で同営業所内に留置されており、廃車は決定的とみられていた。しかし、その後も登録は抹消されず、再び方向幕が装着された。なお、営業運転を行っているかは定かではない。
(この記事は、4月6日付日野RC型全廃の訂正記事です。)
情報提供:日野のにーちゃん様
奈良交通は昨秋から新車投入と経年車の入れ替えを順次進めてきた。その影響で、日野RC型がこのほど全廃された。
日野RC型は、1960年代から1980年代初頭まで同社を代表する大型車として生産された。以後の車両はスケルトン構造となるため、RC型はモノコック構造車の最終グループとなる。奈良交通では路線や観光に幅広く用いられてきた。
昨年末時点で榛原営業所に4台、葛城営業所に2台が残るのみとなっていたが、本年に入って順次廃車され、最後まで残っていた葛城営業所の835号車(奈22か・835)の廃車が確認された。
これにより、奈良交通に在籍するモノコック車体の車両は西大和営業所に残るいすゞ製の1台(奈22か・851)のみとなった。
(その後の調べ及び情報提供によりますと、835号車は廃車を免れていたことが確認されました。 訂正記事(日野RC835号車の動向)を掲載するとともに、謹んでお詫び申し上げます。(2003年5月4日))
[参考] 過去の表紙より 2002年10月~12月
(日野K-RC321P(1982年式)の写真を掲載しています)
情報提供:日野のにーちゃん様
更新履歴:2003年4月6日掲載、5月4日訂正告知
10月から12月にかけて、奈良交通とエヌシーバスは新車を購入した。現在確認できている車種別の配属状況は以下のとおり。
- 路線車 前中扉ワンステップバス
- 日野KL-HU2PREA(ブルーリボンシティ) 北大和営業所 5台
- 日野KL-HU2PLEA(ブルーリボンシティ) 奈良営業所 4台
- いすゞKL-LV280L1(エルガ) 西大和営業所 4台
- いすゞKK-LR233J1(エルガミオ中型車) 奈良営業所 4台
- 日野KK-RJ1JJHK(レインボー中型車) 奈良営業所 4台
- 大型観光車
- いすゞKL-LV774R2(ガーラ2000ハイデッカー) 大阪支社 1台
- 日野KL-RU1JHEA(セレガR 9m) エヌシーバス郡山営業所 1台
いずれの車種も平成11年排出ガス規制と中期安全ブレーキ規制の適合車種である。ブルーリボンシティとエルガは今夏に登場した新モデルで、従来車とは外観が異なる。
路線車には今回より車内放送に音声合成装置を導入した。同装置の導入は、奈良営業所のリフトバスとノンステップバスに次ぐものである。また、奈良、西大和営業所配属車には奈良交通では初めて次停留所案内付き運賃表も導入した。
今回の新車購入により1979年式日野RCを全て廃車したほか、1983年式の日野RT(スケルトンバス)も一部廃車した。
[参考] 車両データベース
更新履歴:2000年11月19日掲載、12月17日訂正、2001年1月7日追記、2月4日追加
数年前から廃車が心配されている奈良交通の1979年式日野RCであるが、新製から20年経った現在も天理営業所管内を中心に活躍している。
天理営業所にはRC321Pが9台所属しており、奈良天理線などで運行されている。他にも、奈良、天理、西大和、榛原、葛城の各営業所に、RC321PとRC301Pの両型式合わせて11台が残存しているとみられる。
同型式車は昭和54年排出ガス規制の施行に先立ち大量に購入された。エアサスペンションやハイバックシートに加え、新製当初よりサブエンジン式クーラーを装備するなど、サービス水準の高い車両であるため、20年にわたる活躍が可能となっている。
1978年式RCが98年までに廃車されたことから、1979年式RCの廃車も時間の問題となっている。