「車両」に関する記事
奈良交通は2023年1月以降、順次新車を購入している。確認できている配属状況は下記のとおり。
- 路線車
- いすゞエルガ 2RG-LV290Q3
西大和営業所(奈良200か12-75、12-76、12-77、12-88、12-79)
北大和営業所(奈良200か12-80、12-81)
- いすゞエルガミオ 2KG-LR290J4
奈良営業所(奈良200か12-82、12-83)
西大和営業所(奈良200か12-84)
榛原営業所(奈良200か12-85、12-86)
葛城営業所(奈良200か12-87、12-88、12-89)
平城営業所(奈良200か12-95、12-96)
- 日野レインボー 2KG-KR290J4
北大和営業所(奈良200か12-97、12-98、12-99、13-00、13-01)
- 「ぐるっとバス」向け車両
- BYD J6(EVバス)
奈良営業所(エヌシーバス委託)(奈良230あ・307、・308)
情報提供:kajisawa様、たかばたけ様、えび満月様、青木貴章様、押熊線様
写真撮影:829(2023年2月12日撮影、五位堂駅)
更新履歴:2023年2月13日掲載、2月16日追記(導入の月・型式の訂正、北大和配属)、2月25日追記(EVバス)、3月3日追記(エルガミオ12-89まで)、3月17日、3月23日訂正(形式の訂正)、3月28日追記(12-95~13-01)、8月26日写真掲載
奈良交通は、運行開始を延期していたEV(電気自動車)バスを、3月21日から運行する。
奈良公園周辺で運行するぐるっとバス「奈良公園ルート」と「若草山麓ルート」で各1台運行する。ぐるっとバスの運行がない日は、郡山若草台線など他の路線で運行する。
3月21日、予定どおりEVバスの運行が始まった。
情報源:奈良交通ホームページ
写真撮影:829(2023年3月21日撮影、東大寺大仏殿・国立博物館付近)
更新履歴:2023年3月20日掲載、8月26日写真掲載
奈良交通は奈良県と連携して、奈良公園周辺で運行する「ぐるっとバス」にEV(電気自動車)バスを2台導入する。
EVバスは電力で走行し排出ガスがないほか、エンジンの振動や変速時の衝撃もない。
車種はBYDジャパンJ6(都市型II)で、車体の大きさは県内で現在運行している小型バスと同等である。
「奈良公園ルート」と「若草山麓ルート」で各1台運行する。ぐるっとバスの運行がない日は、郡山若草台線など他の路線で運行する。
EVバスは当初、2月25日に運行を開始する予定であったが、延期されることになった。変更後の運行開始日は未定である。
BYD製EVバスをめぐっては、部品のさびを防ぐために六価クロムが使用されていることが判明した。メーカーは通常の運行で人体への影響はないとしているが、日本自動車工業会の自主規制では六価クロムの使用が禁じられている。国内各地の事業者では、同社製車両の運行見合わせや導入延期が相次いでいる。
奈良交通は、安全性が確認できるまで、このEVバスの運行を見合わせる。一方、EVバスを導入する方針に変わりはないとしている。
情報源:奈良交通ホームページ、奈良県報道資料「県内路線における初のEVバス導入について」(2023年2月14日)、
ビーワイディージャパン株式会社サイト、一般社団法人日本自動車工業会サイト、日本経済新聞電子版「BYD日本法人、バスに六価クロム 「人や環境影響なし」」(2023年2月23日)、NHK「奈良交通 EVバス運行見合わせ “部品に有害物質”報道受け」(2023年2月24日)
更新履歴:2023年2月16日掲載、2月24日、2月25日追記
2022年7月には、奈良交通の「系統番号」と車体側面の「鹿のシンボルマーク」が、それぞれ採用から50年を迎える。
系統番号
奈良交通における系統番号は、1972年7月1日に学園前駅発着の系統で初めて導入された。
学園前地区は「登美ヶ丘一丁目」、「登美ヶ丘東一丁目」、「登美ヶ丘西二丁目」など似通った名前の停留所が多く、乗り間違いもあったという。
解決策として、学園前駅の北口発着の各系統に1から11までの番号を付け、南口発着の各系統には21から25までの番号を付けた。同じ運行区間でも、急行と各停の系統番号は区分した。
系統番号は、車両前後側面の方向幕のほか、学園前駅ののりば案内や時刻表、系統図にも表示した。
のちに学園前地区の運行系統は、宅地開発による路線延長や近鉄けいはんな線開通に伴う路線再編などでしばしば変更されてきた。50年の時を経て運行区間が変わった系統や廃止された系統も多いなか、1、21、23系統など導入当時のまま存続している系統もある。
鹿のシンボルマーク
奈良交通の車両の左右側面の鹿のシンボルマークは、1972年7月13日から導入された。大きく跳躍する鹿のデザインは、奈良の象徴であり、躍進を続ける奈良交通の象徴ともされる。
後年、乗合バス、貸切バスともに何度か車体の塗装デザインが変更されたが、鹿のシンボルマークは50年間変わらず車体を飾ってきた。
情報源:奈良交通社内報「大和路」昭和47年8月号、奈良交通社史「奈良交通のあゆみ」(1993年)
写真撮影:829(学園前駅、2022年6月撮影)
奈良交通は、「もうひとつの京都」(お茶の京都)ラッピングバスを2台運行している。
「もうひとつの京都」ラッピングバスは京都府が実施する事業で、府内の公共交通の活性化と観光需要の喚起を目的としている。今回は2020年度実施分に続く取り組みとなる。
府内に運行路線がある10の事業者が2台ずつ、「もうひとつの京都」の各エリアをイメージしたラッピングバスを運行する。
- 海の京都:丹後海陸交通、京都交通
- 森の京都:日本交通、西日本JRバス、京阪京都交通
- お茶の京都:京阪バス、京都京阪バス、奈良交通
- 竹の里・乙訓:阪急バス、ヤサカバス
奈良交通の「お茶の京都」ラッピングバスは、2023年3月31日まで下記の車両・路線で運行する。
- 高速車(奈良200か・470(北大和営業所)):学研都市-京都直通バス
- 路線車(奈良200か10-08(平城営業所)):主に祝園登美ヶ丘線
関連記事:
「もうひとつの京都」ラッピングバスを運行(2020年8月25日)
(「もうひとつの京都」ラッピングバスは2020年度にも運行されていた)
情報源:奈良交通ホームページ、京都府ホームページ