奈良県などが春と秋の行楽シーズンの日曜祝日に実施しているパークアンドバスライドが、4月2日から開始された。昨秋までは奈良県、奈良市と建設省が運営していたが、建設省は今回より直営をとりやめた。同省は市に用地を貸し出す形で運営に加わることになった。
パークアンドバスライドは、郊外に設けられた駐車場と市内中心部をバスで結ぶことにより、市内中心部への自家用車の流入を抑える効果がある。奈良では、1988年の「なら・シルクロード博覧会」開催時に県が導入したのが最初で、昨春より市と建設省も運営に加わった。昨秋からは市内中心部への移動に貸自転車を用いる「パークアンドサイクルライド」も実施されている。
利用時間延長の要望が多いことから、利用時間は開始、終了とも1時間繰り下げられ、10時から18時となる。また、貸自転車の台数も増加した。
県が運営する奈良阪駐車場と奈良公園の間はシャトルバスで結ばれるが、その他の駐車場と奈良公園の間は路線バスやレンタサイクルを利用することになる。
パークアンドバスライド関連のバス運行は下記のとおり。雨天で駐車場が開設されない場合は下記運行は中止される。
- 恋の窪線の[28]近鉄奈良駅-恋の窪町系統を10時から18時まで[28]県庁前-恋の窪町に変更。毎時1往復増発し、毎時3往復運行。
- 奈良阪駐車場と県庁前を結ぶ無料シャトルバスを、10時から18時まで15分毎に運行。
- 「世界遺産ぐるっとバス」を柏木町経由で運行する(雨天も実施)。
行楽シーズンを迎え奈良市中心部の交通量が増加することから、4月2日から5月28日までの日曜祝日は、奈良公園内の道路のうち、大仏前交差点と高畑交差点の間が10時から16時まで南行一方通行となる。そのため、奈良交通の路線のうち、市内循環線、奈良法隆寺線などで経路変更や運行区間短縮の措置がとられる。
市内循環線
- 市内循環、中循環とも、外回りは平常運行。
- 内回りは10時から16時の間、破石町-県庁前を中清水町、奈良ホテル経由で運行。
- このほか、JR奈良駅-近鉄奈良駅-大仏殿春日大社前-中清水町-近鉄奈良駅-JR奈良駅の臨時バスを随時運行。
奈良法隆寺線、六条山線
- 春日大社本殿発着系統のうち、10時以降に県庁東交差点を通過する便を、県庁前発着に変更。
奈良王寺線、阪奈道路線ほか
- 高畑町発着系統のうち、10時から17時15分に県庁東交差点を通過する便を、高畑町行きは大仏殿春日大社前行きに、高畑町発は県庁前発に変更。
山村線、東山線ほか
- 山村町、下水間方面行きは平常運行。
- 近鉄・JR奈良駅方面行きは、破石町-県庁前を中清水町、奈良ホテル経由で運行。
奈良交通は4月1日、御杖線の運行を御杖村に移管したほか榛原営業所管内でダイヤ改正を行った。詳細は下記のとおり。
- 御杖線の各系統を廃止し、新たに設立された御杖村営バスに運行を引き継いだ。これにより奈良交通は御杖村内の運行から撤退した。廃止系統は下記のとおり。
上内牧-曽爾-杉平
上内牧-曽爾村役場-小屋
上内牧-葛-神末
掛西口-神末-杉平
掛西口-菅野-小屋
掛西口-菅野-神末
- 奥宇陀線で下記のとおり系統の改廃を行った。
廃止 [文]曽爾-掛西口-山粕西口
新設 [26]上内牧-掛西口-曽爾村役場
変更 [27]榛原駅-上内牧-掛西口-曽爾村役場
(曽爾発着を曽爾村役場発着に変更)
- 田原循環線、大宇陀佐倉線、大宇陀三茶屋線、大宇陀線のうち、大宇陀心の森に乗り入れる系統を廃止した。 これらの系統は1999年11月11日の「大宇陀心の森」開館にあわせて新設されたが、半年足らずで廃止となった。
[101]大宇陀-大宇陀心の森
[105]大宇陀心の森-大宇陀-田原循環外回り
[106]大宇陀心の森-大宇陀-田原循環内回り
[107]大宇陀心の森-大宇陀-守道-佐倉峠
[108]大宇陀心の森-大宇陀-田原循環外回り(大熊経由)
[155]大宇陀心の森-大宇陀-三茶屋-笛吹
- 小夫線で下記系統を廃止した。
桜井駅南口-滝倉
[文]桜井東中学校-滝倉
[文]桜井東中学校-滝倉-小夫
- 大宇陀線で下記系統を廃止した。
[2]榛原駅-大宇陀茶町-大宇陀
上記各路線で運行時刻を変更した。また、古市場線、天理菟田野線、多武峯線、室生線でも運行時刻を変更した。
更新履歴:2000年4月2日掲載、2016年1月1日タイトルを修正
奈良交通、エヌシーバス、近鉄、JR西日本は、4月1日よりバス・鉄道連絡定期券の適用範囲を拡大した。
今回新たに、高の原、近鉄郡山、新祝園、三山木(以上近鉄)、法隆寺、大和小泉、祝園(以上JR)の各駅連絡の定期券を設定した。また、JR奈良駅連絡の定期券の適用範囲を拡大した。
通用区間のうち奈良交通の部分は定められた地区ごとに発売する。定期券の発売は鉄道駅の窓口で扱い、奈良交通の定期券発売所では取り扱わない。
奈良交通は夜行高速バス「やまと号」新宿線に2階建車を導入する。
3月24日出発便より共同運行のケイビーバスとともに2階建車での運行を開始する。多客期などで2台以上で運行する場合は1台目を2階建車で運行する。また、4月14日出発便より五條新宿線でも2階建車での運行を開始する。
車種は三菱エアロキングで、定員は従来車より8人増加の36人となる。
なお、2階建車の導入を機に新宿線と五條新宿線は全席禁煙となる。
| 「やまと号」に2階建車登場 (2000年3月26日)
夜行高速バス「やまと号」新宿線は3月24日出発便より2階建車での運行が始まった。運行に先立って、各所で車両の展示会が催され注目を集めた。共同運行のケイビーバスも同時に2階建車での運行を開始したことから、新宿線は基本的に2階建車での運行となる。
従来使用していた日野ブルーリボン(P-RU638BB)は1988年の新宿線開業当初から使用していたもので、新製後約12年が経過している。 既に走行距離が200万キロに達していることから、用途変更や廃車となった車両もある。新宿線は週末などに2台運行となるなど需要が見込めるため、車両の代替にあたって定員の多い2階建車を導入した。
車台形式は三菱KC-MU612TA改、エアロキングと呼ばれるシリーズである。以前は日野も含めて国内3社が手掛けていた国産2階建バスであるが、現在は三菱のみの生産となっていることから、奈良交通としては異例の三菱車の導入となった。
室内は2階は客席、1階は客席と洗面台、便所等が配置されている。定員は36名(1階6名、2階30名)と、従来車に比べて8名増加した。 従来、一部分を除き2列+1列だった座席配列は、2階は3列独立シート、1階は2列+1列となり居住性が向上した。
4月14日出発便からは五條新宿線でも2階建車での運行が始まる。「やまと号」の新しい顔となる2階建車の活躍に期待したい。
 奈良交通 三菱KC-MU612TA改(2000年式) 奈良そごう前広場 |
写真撮影:829 (2000年3月撮影)
更新履歴:2000年3月5日掲載、3月26日解説を追加