「客貨混載」に関する記事
奈良交通、奈良県、ヤマト運輸、宇陀地域公共交通活性化協議会の4者は、バス車内に宅配荷物を積載して輸送する「客貨混載」を10月から実施する。天川地区と奥宇陀地区を対象に、2018年3月までの社会実験として行う。
バスの後部座席に宅配便の集配ボックスを積み込み、平野部から山間部へ輸送する。バス事業者は旅客運賃以外の新しい収入源が確保でき、路線の維持につながる。宅配事業者はドライバーの走行距離の短縮で、労働環境の改善や山間地域でのサービス拡充が期待できる。
実施内容は次のとおり。
- 天川地区
- 期間:2017年10月2日~2018年3月30日の平日(年末年始を除く)
- 荷物積載区間:奈良交通吉野支社→大淀バスセンター→天川川合(1便のみ)
天川川合で地域の担当ドライバーが荷物を引き取り各戸に配達する。
- 奥宇陀地区
- 期間:2017年10月1日~2018年3月31日(10月8日以降の日曜・祝日と年末年始を除く)
- 荷物積載区間:奈良交通榛原営業所→榛原駅→掛西口(1便のみ)
掛西口で地域の担当ドライバーが荷物を引き取り各戸に配達する。
情報源:奈良交通ホームページ
奈良交通は10月1日にダイヤを変更する。主な内容は次のとおり。
- 奥宇陀線をコミュニティバスに転換
- 天理桜井線の運行を見直し
憩の家外来棟に乗り入れ、早朝夜間の運行区間を短縮
- 八木新宮線特急バスに系統番号を付番
- 鉄道駅を中心に停留名・表記を変更
奥宇陀線をコミュニティバスに転換
奥宇陀線は、宇陀地域連携コミュニティバス線「奥宇陀わくわくバス」として運行する。
日中の運行時刻と一部の停留所の漢字表記を変更するが、運行回数、運行区間、運賃は従来と変わらない(停留所の漢字表記の変更については、別項参照)。
新設する系統 |
榛原駅-曽爾村役場 |
廃止する系統 |
[27]榛原駅-曾爾村役場前 |
「奥宇陀わくわくバス」では、バス車内に宅配荷物を積載して輸送する「客貨混載」が行われる。
天理桜井線の運行を見直し
天理桜井線の日中の一部の便を憩の家外来棟に乗り入れる。また、朝と夜で減便するほか、一部の便の運行区間を箸中-桜井駅北口に短縮する。
桜井駅付近の運行経路では川合東口経由を取りやめ、すべて粟殿口経由で運行する。朝と夜に運行していた川合東口経由の系統は廃止する。
新設する系統 |
[59]箸中-粟殿口-桜井駅北口
[64]憩の家外来棟-天理駅-粟殿口-桜井駅北口 |
廃止する系統 |
[60]天理駅-川合東口-桜井駅北口 |
廃止する停留所 |
川合東口 |
運行回数・時刻を変更する系統 |
[62]天理駅-粟殿口-桜井駅北口
[66]天理駅-憩の家外来棟 (天理シャープ線) |
八木新宮線特急バスに系統番号を付番
八木新宮線特急バスに系統番号を付番する。熊野地区で増加している外国人観光客の誤乗を防止するため、方向別に系統番号を分ける。
系統番号の付番 |
[特急301]大和八木駅→新宮駅
[特急302]新宮駅→大和八木駅
[特急302]新宮駅→ホテル昴→大和八木駅 |
停留所名称・表記の変更
中南和、熊野地区で停留所の名称・表記を変更する。鉄道駅の表記や乗り入れ先の熊野交通の停留所名に合わせる。バスの行先表示は準備ができた車両から順次切り替える。
鉄道駅の表記に合わせた変更
現行 |
改正 |
八木駅 |
大和八木駅 |
橿原神宮駅 |
橿原神宮前駅(東口・西口も同様) |
近鉄高田駅 |
近鉄大和高田駅 |
上市駅 |
大和上市駅 |
壷阪山駅 |
壺阪山駅 |
五條駅 |
五条駅 |
熊野交通の停留所名に合わせた変更
現行 |
改正 |
熊野本宮 |
大日越登り口(だいにちごえのぼりぐち)
(熊野交通も停留所名を変更) |
下湯峰 |
下湯の峰 |
将監ノ峯 |
将監の峯 |
字体の変更など
現行 |
改正 |
曾爾村役場前 |
曽爾村役場 |
曾爾 |
曽爾 |
曾爾学校前 |
曽爾学校前 |
曾爾長野 |
曽爾長野 |
その他
- 桜井初瀬線[52]榛原駅→与喜浦系統の運行時刻を変更する。
榛原駅発車時刻 (現行)日曜・祝日7:50 (改正)土曜日9:22
- 八木耳成循環線の運行時刻を変更する。
[77]八木駅-橿原総合庁舎系統の大半を[73][74]橿原総合庁舎経由八木耳成循環系統に変更する。[77]系統は橿原総合庁舎→大和八木駅の片道系統となる。
- 八木新宮線の「大津荷」停留所を廃止する。
- 大台ヶ原線のバスの行先表示に系統番号[230]を表示する。
情報源:奈良交通ホームページ、宇陀市広報紙「広報うだ」2017年9月号