CI-CA利用可能金額と定期券の発売額を改定 6月1日から
奈良交通とエヌシーバスは、6月1日からICカード「CI-CA」の利用可能金額と定期券の発売額を改定する。あわせて、紙で発行している回数券の発売を終了する。
2014年以降の運賃改定では、普通運賃を引き上げる一方で、運賃収入の増加が消費税率の改定幅を超えないようにCI-CAと定期券の割引率を拡大していた。
しかし、新型コロナウイルス感染症の広がりなどの理由から昨年以降バスの利用が減少しており、運行を維持するためやむなく割引率を縮小する。
CI-CAの利用可能金額引き下げ
CI-CAの発売金額・チャージ金額に対する利用可能金額を引き下げる。
普通CI-CAの利用可能金額は下記のとおり改定する。
発売額・ チャージ金額 | 利用可能金額 (現行) | 利用可能金額 (改定) |
---|---|---|
1,000円 | 1,170円 | 1,050円 |
2,000円 | 2,340円 | 2,100円 |
3,000円 | 3,510円 | 3,150円 |
5,000円 | 5,850円 | 5,250円 |
ひまわりCI-CAの利用可能金額は下記のとおり改定する。
発売額・ チャージ金額 | 利用可能金額 (現行) | 利用可能金額 (改定) |
---|---|---|
1,000円 | 1,220円 | 1,150円 |
2,000円 | 2,440円 | 2,300円 |
3,000円 | 3,660円 | 3,450円 |
通勤・通学(学生)定期券の発売額引き上げ
定期券の発売額を引き上げる。
運賃 | 通勤1か月 (現行) | 通勤1か月 (改定) | 通学1か月 (現行) | 通学1か月 (改定) |
---|---|---|---|---|
奈良均一 平城均一 | 9,260円 | 9,900円 | 7,020円 | 7,370円 |
190円 | 8,380円 | 8,550円 | 6,670円 | 6,670円 |
210円 | 8,820円 | 9,450円 | 7,020円 | 7,370円 |
220円 | 9,260円 | 9,900円 | 7,370円 | 7,720円 |
230円 | 9,700円 | 10,350円 | 7,720円 | 8,070円 |
240円 | 10,140円 | 10,800円 | 8,070円 | 8,420円 |
250円 | 10,580円 | 11,250円 | 8,420円 | 8,780円 |
通勤定期券の割引率は26.5%から25.0%に変更し、通学(学生)定期券の割引率は41.5%のまま据え置く。また、定期券発売額を計算するための基準運賃を、原則として2019年10月改定の現行運賃と同額にする。(奈良均一、平城均一区間の通学定期券の基準運賃は210円。)
2019年の運賃改定では190円区間を除いて運賃を引き上げたが、定期券発売額の基準運賃は引き上げず、定期券発売額を据え置いていた。今回の改定では基準運賃を引き上げるため、割引率の変動を超えて定期券の発売額が引き上げられ、割引率を据え置く通学(学生)定期券の発売額も引き上げられる(190円区間は据え置き)。
回数券
紙で発行している回数券のうち、普通、ひまわり、高額の各金券式回数券の発売を終了する。発売済みの回数券は引き続き利用できる。
イオンモール橿原、大学など区間指定の回数券は、引き続き発売する。
案内所の臨時営業(5/29~31)
CI-CA利用可能金額と定期券発売額の改定に先立ち、改定日直前の5月29日、30日、31日は、通常休業している案内所も臨時営業する。