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「八木新宮線」に関する記事

八木新宮線開通50周年

奈良交通が大和八木駅(奈良県橿原市)と新宮駅(和歌山県新宮市)の間を運行する「八木新宮線」は、3月1日に開通50周年を迎えた。これを記念して、奈良交通は記念の行事などを行っている。

ただし、2月19日に十津川村桑畑隧道停留所付近で落石が発生したため、八木新宮線は八木駅-ホテル昴と新宮駅-本宮大社前で折り返し運転を行っている。復旧は3月7日以降と見込まれている。

  • 乗車証明書の配布
    2月1日から八木新宮線の乗客に「乗車証明書」を配布している。
    八木駅-新宮駅を同一便で乗車した乗客には「完全乗車証明書」を、八木新宮線(特急バス)で十津川温泉をまたぐ区間を乗車した乗客には「乗車証明書」を配布する。「完全乗車証明書」は、八木駅発新宮駅行きと新宮駅発八木駅行きでデザインや証明書の文言が異なる。
  • ラッピングバスの運行
    八木新宮線で運行する車両にラッピングを施し、2月15日から順次運行している。デザインは、橿原市から新宮市までの沿線の観光地の写真(4台)、十津川村の観光地の写真(2台)の2種類となっている。
  • 記念式典実施及び記念品の配布
    3月1日午前に大和八木駅前で、同日午後に奈良交通十津川営業所前でそれぞれ記念式典を行った。また、同日に八木駅から乗車した乗客に記念品を配布した。

八木新宮線のあゆみ

  • 1963年3月1日
    新宮線、奈良大仏前-新宮駅(196.2km)運行開始。
  • 1968年2月1日
    湯の峰温泉に乗り入れ。奈良湯の峰線、奈良大仏前-湯の峰温泉(160.3km)運行開始。
  • 1973年7月16日
    奈良新宮線、奈良湯の峰線に冷房車導入。
  • 1977年4月1日
    川湯温泉に乗り入れ。奈良新宮線、奈良大仏前-川湯温泉(157.5km)運行開始。
  • 1979年2月1日
    川湯温泉ふじや前に乗り入れ。奈良新宮線、奈良大仏前-ふじや前(157.8km)運行開始。
  • 1983年7月20日
    八木発着に変更。八木新宮線、八木駅-新宮駅(162.5km)・八木駅-ふじや前(132.1km)運行開始。
  • 1991年1月21日
    新宮発着便を湯の峰温泉・川湯温泉に乗り入れ。八木駅-湯の峰温泉-川湯温泉-新宮駅(168.6km)運行開始。
  • 1992年7月16日
    ワンマン化実施。現在運行している車両が導入される。
  • 2000年4月16日
    八木駅-新宮駅、八木駅-湯の峰温泉各2往復から、八木駅→新宮駅2便、新宮駅→八木駅、新宮駅→折立、折立→湯の峰温泉、湯の峰温泉→八木駅各1便に変更(減回)。
  • 2001年3月22日
    八木駅-新宮駅3往復に変更(増回)。
  • 2002年10月1日
    八木駅-五條バスセンター間各停留所に停車。
  • 2010年4月1日
    十津川村のホテル昴に乗り入れ(新宮駅発八木駅行の1便を除く)。
  • 2011年9月2日
    台風12号の接近により一部区間で運休。台風12号は沿線各地に甚大な被害をもたらし(紀伊半島大水害)、10月31日まで一部区間の運休が続いた。2013年3月現在も一部区間で迂回運行を行っている。

(注) 運行距離は開通・変更当時のもので、その後の道路改良などにより短縮されている。現在の八木駅-新宮駅の運行距離は166.9kmである。

「168プレミアム乗車券」発売

奈良交通は、八木と新宮を結ぶ八木新宮線の乗車券に各種特典をつけた「168プレミアム乗車券」を発売する。2013年3月1日に八木新宮線が開業50周年を迎えることを記念して、5,000セット限定で発売する。

インターネット販売に限定して、8月24日から予約を受け付け、9月1日から発売する。ただし、9月1日にJR奈良駅案内所で100セット限定で特別販売会を行う。

内容物は下記のとおり。

  • バッグ型パッケージ(紙製)
  • 八木駅-新宮駅間のバス型乗車券(片道・途中下車可)
    2014年2月28日までの2日間有効
  • 特製DVD  沿線の見どころを紹介
  • 通行手形  十津川村の杉または玉置神社の神代杉で製作
  • 168(いろは)ガイドブック
    167か所の停留所を掲載するほか、沿線の見どころをいろはかるた形式で紹介

湯の峰温泉へ乗り入れ再開

奈良交通は八木新宮線の熊野本宮-湯の峰温泉-渡瀬温泉で迂回運転を行っていたが、6月2日から通常の運行に戻し、9ヶ月ぶりに湯の峰温泉に乗り入れた。

八木新宮線は2011年9月の台風12号による被害で2ヶ月間折り返し運転を行い、11月に新宮までの運行を再開した。しかし、田辺市本宮町下湯川の下湯川橋が通行止めとなっていたため、湯の峰温泉を経由しない迂回路で運行していた。6月1日午後5時から下湯川橋が通行可能となったことから、翌2日からバスの乗り入れを再開した。

路線バスの復旧を記念して、2日午前に、熊野本宮観光協会と地元・湯峯区の共催により路線バス乗り入れ復旧セレモニーが開催され、奈良交通・熊野交通・龍神自動車のそれぞれの初発便の運転手に記念品が手渡された。

奈良交通の路線における2011年の台風12号による被害では、八木新宮線・十津川線の大塔支所-長殿発電所前で引き続き迂回運転が行われている。

八木大滝線ほか仮復旧

奈良交通は八木大滝線、大台ケ原線の北塩谷口-湯盛温泉杉の湯で迂回運行を行っていたが、3月25日から従来の経路に戻し、運行時刻を変更する。

同区間は2011年の台風12号による被害で吉野川対岸の道路を迂回して運行していた。国道169号線の仮設橋梁が完成したことにより、約半年ぶりに仮復旧する。

台風12号による被害では、八木新宮線・十津川線で迂回運行を行っている区間が残る。

下市天川線が復旧

奈良交通は下市天川線の天河大弁財天社-中庵住の運行を12月21日から再開した。

同区間は台風12号による被害で9月2日から運休が続いていた。主要地方道高野天川線の応急復旧工事が進捗し、通行時間規制が緩和されたことにより、約4ヶ月ぶりに復旧した。

同区間の復旧をもって台風12号の被害で運休していた路線はすべて運行を再開した。ただし、八木新宮線・十津川線と熊野線では迂回運行を行っている区間が残る。