運賃改定を申請
奈良交通は9月24日、乗合バスの運賃改定を国土交通省に申請した。認可され次第、一定の周知期間を設けたうえで実施する。
奈良・平城均一区間運賃を180円から200円に引き上げるほか、その他の路線では490円以下の区間運賃を10円~20円引き上げる。また、高齢者を対象に発売している「ゴールド倶楽部定期券」の発売額も引き上げる。なお、定期観光バス、リムジンバス、高速バス、深夜急行バス「はんな号」の運賃は据え置く。
奈良交通は厳しい事業環境のなか、1997年以降乗合バスの運賃を据え置いてきた。しかし、燃料の高騰や近鉄けいはんな線開通による乗客の減少が影響し、2007年6月に「CI-CA」と「ひまわり回数券」の割引率を引き下げ、2008年8月には通勤定期の割引率を引き下げた。その後、燃料の高騰は沈静化したものの、新型インフルエンザの発生で観光シーズンの乗客が減少し、車両の老朽化が顕著になるなど事業環境は依然厳しい状態で推移しており、運賃改定に踏み切った。
実施予定日
未定(認可され次第、一定の周知期間を設けたうえで実施)
乗合バス運賃の申請額
区間 | 現行 | 申請 | 引き上げ幅 |
---|---|---|---|
奈良・平城均一 | 180円 | 200円 | 20円引き上げ |
その他の区間 | 170円~290円 | 180円~300円 | 各区間10円引き上げ |
〃 | 300円~480円 | 320円~500円 | 各区間20円引き上げ |
〃 | 490円 | 500円 | 10円引き上げ |
〃 | 500円~ | 500円~ | (据え置き) |
「ゴールド倶楽部定期券」の発売額
期間 | 現行 | 申請 |
---|---|---|
3か月 | 6,500円 | 6,800円 |
6か月 | 11,000円 | 11,500円 |