奈良交通は1月22日より定期観光バス「世界遺産ぐるっとバス」の運行を始めた。 今回は国土交通省より「観光推奨バス路線」の指定を受け、「外国人観光客が利用しやすいバス交通の実現に向けた実証実験」として2006年3月31日まで運行する。
観光推奨バス路線は観光立国に向けた取り組みの一つで、外国人にも利用しやすいバスの環境整備を行う。 観光推奨バス路線の指定を受け、奈良交通は「世界遺産ぐるっとバス」の停留所に4ヶ国語(日・英・中・韓)による案内を整備したほか、停留所に通し番号を付けた。
また、CNG(圧縮天然ガス)を燃料とした新型車両を2台導入し、車内でも4ヶ国語による案内を整備した。
運行の詳細は下記のとおり。
- 運行日
2005年1月22日~2006年3月31日の土曜・日曜・祝日 (2005年2月11日を除く)
上記のほか、2005年3月1日~4月10日、5月1日~6月15日、8月1日~15日、10月1日~11月30日、2006年1月1日~3日、3月1日~31日の毎日
- 発車時刻
JR奈良駅発 8:57~15:57 近鉄奈良駅発 9:32~16:32 60分毎に運行
ただし、2005年5月2日および2005年3月19日~6月26日、10月1日~11月27日、2006年3月18日~26日の土曜・日曜・祝日は30分毎に運行
- 運賃
「世界遺産ぐるっとバスフリー乗車券」 大人 800円、小児 400円
(「世界遺産ぐるっとバス」のほか、指定区間の路線バスにも1日自由に乗降可)
- 運行経路
(下記停留所番号の順に運行)
L-1 JR奈良駅
L-2 唐招提寺
L-3 薬師寺
L-4 平城宮跡朱雀門(二条大路南四丁目)
L-5 宮跡庭園・長屋王邸跡(史跡文化センター・イトーヨーカドー前)
L-6 奈良市庁前
L-7 近鉄奈良駅
L-8 興福寺(県庁前)
L-9 氷室神社・国立博物館
L-10 大仏殿春日大社前
L-11 中清水町
L-12 元興寺
L-1 JR奈良駅
情報源:配布広告、奈良新聞記事(2005年1月18日付)、国土交通省サイト(報道発表資料)
奈良交通は1月8日より霧氷バスの運行を始めた。
霧氷は空気中の水蒸気が木の枝に氷結してできるもので、木々に白い花が咲いたように見える。奈良県では東部や南部の山々で見られる。 なお、現地は厳寒期の冬山なので装備や計画には十分な注意が必要である。
- 高見山(たかみさん)へ 「霧氷号」
1月8日から2月20日までの土・日・祝日運行
榛原駅 9:20 → 高見登山口 9:58 1,060円
高見平野 16:00 → 榛原駅 16:43 1,100円
(その他、榛原駅、上市駅から定期バス毎日運行)
- 三峰山(みうねやま)へ 「霧氷号」
1月10日から3月6日までの土・日・祝日運行
榛原駅 9:15 →みつえ青少年旅行村 10:22 1,410円
みつえ青少年旅行村 16:00 →榛原駅 17:07 1,410円
- 和佐又山(わさまたやま)へ 「和佐又号」
1月8日から2月27日までの土・日・祝日運行
上市駅 9:00 →和佐又口 9:56 1,480円
和佐又口 15:10 →上市駅 16:06 1,480円
(その他、八木駅、上市駅から定期バス毎日運行)
- 観音平(かんのんだいら)へ 「霧氷号」
1月8日から2月27日までの土・日・祝日運行
下市口駅 9:20 →観音峰登山口 10:10 1,200円
洞川温泉 15:30 →下市口駅 16:26 1,280円
(その他、下市口駅から定期バス毎日運行)
(注)金額は大人運賃。小児運賃は半額。ただし5円の端数は切り上げ
積雪量や気象状況により運休の場合あり
情報源:配布広告
奈良交通とエヌシーバスは、12月30日から1月3日までは日祝日ダイヤで運行する。
北和地区で運行している深夜バスは12月30日から1月4日まで、大阪と奈良を結ぶ深夜急行バス「はんな号」は12月29日から1月5日まで運休する(日付は前日基準)。
また、下記のとおり初詣臨時バスの運行や、定期路線の運行計画の変更を行う。
大晦日終夜運転
(運行本数、運行間隔などは省略)
- 春日大社・東大寺
市内循環 、 シャープ前・JR奈良駅~春日大社表参道
左京二丁目~朱雀第一住宅~佐保台三丁目~春日大社表参道
兜台五丁目~神功四丁目~朱雀第一住宅~佐保台三丁目~春日大社表参道
南加茂台五丁目~青山住宅~春日大社表参道
青山住宅→春日大社表参道
鹿ノ台北二丁目~学園前駅北口~春日大社表参道
真弓一丁目~西登美ヶ丘五丁目~学園前駅北口~春日大社表参道
- 三輪明神・安倍文殊院
桜井駅北口~三輪恵比須神社・安倍文殊院
安倍文殊院~三輪恵比須神社
- 信貴山朝護孫子寺
信貴山下駅~信貴山
- 松尾寺
近鉄郡山駅~松尾寺口~法隆寺駅
(松尾寺口~松尾寺門前で無料バス運行)
- 葛城山
近鉄御所駅~葛城ロープウェイ前
(近鉄御所駅発元日午前4時15分から運行)
臨時増発
(特記以外は1日~3日。運行本数、運行間隔などは省略)
- 春日大社・東大寺
市内循環 、 JR奈良駅~高畑町
- 安倍文殊院
桜井駅北口~安倍文殊院
- 三輪明神・三輪恵比須神社 (1日~4日、15日)
桜井駅北口~三輪恵比須神社
- 橿原神宮
三輪恵比須神社~安倍文殊院~橿原神宮駅
(途中、安倍文殊院、治田神社前のみ停車)
- 信貴山朝護孫子寺
信貴山下駅~信貴山 、 三郷駅~信貴山
- 天理教本部・石上神宮 (1日~3日、5日~7日)
天理駅→天理教本部前→石上神宮→天理駅(市内循環)
- 法隆寺
法隆寺駅~法隆寺門前
- 松尾寺
(泉原町~松尾寺口~松尾寺門前に無料バス運行)
- 壺阪寺
壺阪山駅~壺阪寺
定期路線の変更
有名社寺周辺では交通渋滞が予想されるため、1月1日から3日まで下記路線で運行区間の変更等を行う。
- 法隆寺前・近鉄郡山駅・六条山~春日大社本殿 → 法隆寺前・近鉄郡山駅・六条山~春日大社表参道(10時~17時)
- 天理駅~桜井駅北口は運休(10時~17時35分)
- 三郷駅~三室園東口 → 三郷駅~信貴山(10時~17時)
- 八木駅~大泉東口 → 八木駅~やわらぎの郷(終日)
- 五條バスセンター→八木駅 → 五條バスセンター→近鉄高田駅(10時~17時)
- 忍海~八木駅は運休(10時~17時)
- 新宮駅→八木駅 → 新宮駅→近鉄高田駅(終日)
(但し八木駅→新宮駅系統は平常どおり運行)
- 八木駅~南白橿 → 橿原神宮駅西口~南白橿(終日)
- 八木駅~近鉄御所駅 → 橿原神宮駅西口~近鉄御所駅(10時~17時)
- 湯盛温泉杉の湯・下市町岩森・菖蒲町四丁目~八木駅 → 湯盛温泉杉の湯・下市町岩森・菖蒲町四丁目~橿原神宮駅東口(10時~17時)
情報源:配布広告、近鉄奈良駅・橿原神宮駅・近鉄郡山駅のりば掲示、奈良交通グループホームページ
奈良交通は12月15日より北和地区の路線でICカード乗車券「CI-CA(シーカ)」を導入する。導入に先立ち10日よりカードを発売するほか、1万枚限定の記念カードも発売する。
発売額及び割引率は従来の「バスカード」と同額にしたが、自動販売機用に新しい券種を追加した。 また、終日使用可能な普通カードと昼間のみ使用可能なひまわりカードの両方の機能を1枚のカードに持たせることも可能にした。
ICカードは積み増し入金をすることで1枚のカードを繰り返し使用するため、カード発売時に利用額とは別にデポジット(預かり金)500円を預かる。 デポジットはカード返却時に返金する。
奈良交通は今春にICカード乗車券の導入を発表し準備をすすめてきた。今後は導入路線を順次拡大し2005年度中に全路線への導入を目指すほか、2005年2月には定期券機能を追加する予定である。
利用の流れ
- カードを購入。利用額とデポジット(500円)を支払う
- CI-CA導入路線で使用。カードを読取機にふれさせる
- 金額が不足すれば窓口または車内で積み増し
(カードが不要になれば窓口に返却。デポジット500円は返金される)
導入路線
北大和営業所、平城営業所が運行する路線及びエヌシーバスの一部路線
(学園前・高の原など奈良市西部・北部、生駒市及び京都府相楽郡精華町、木津町、加茂町(精華、光台、南加茂台、木津南)の路線(一部の路線を除く)。 奈良市中心部の路線のうち佐保山線、青山住宅線、法華寺線)
券種及び利用額
窓口で発売(積み増し) |
自動販売機で発売 |
普通カード |
ひまわりカード |
普通カード |
発売額 |
利用額 |
発売額 |
利用額 |
発売額 |
利用額 |
1,000円 |
1,050円 |
1,000円 |
1,200円 |
2,500円 |
2,820円 |
2,000円 |
2,250円 |
2,000円 |
2,850円 |
3,000円 |
3,400円 |
3,000円 |
4,300円 |
5,000円 |
5,700円 |
カード新規購入時にはデポジット500円が別途必要
カード発売箇所、積み増し箇所
- 近鉄奈良、JR奈良、高の原、学園前、富雄、東生駒、生駒の各駅の奈良交通案内所
- CI-CA対応車両(積み増しのみ)
- CI-CA導入地区に設置の自動販売機(一部を除く。カード発売のみ)
情報源:奈良交通グループホームページ、配布広告
エヌシーバスが本年4月23日より運行していた八木駅と関西国際空港を結ぶリムジンバスは、12月16日より奈良交通が運行する。 共同運行事業者(関西空港交通、南海バス)の変更はない。
情報源:奈良交通グループホームページ