「八木新宮線」に関する記事
奈良交通は10月1日にダイヤを変更する。主な内容は次のとおり。
- 奥宇陀線をコミュニティバスに転換
- 天理桜井線の運行を見直し
憩の家外来棟に乗り入れ、早朝夜間の運行区間を短縮
- 八木新宮線特急バスに系統番号を付番
- 鉄道駅を中心に停留名・表記を変更
奥宇陀線をコミュニティバスに転換
奥宇陀線は、宇陀地域連携コミュニティバス線「奥宇陀わくわくバス」として運行する。
日中の運行時刻と一部の停留所の漢字表記を変更するが、運行回数、運行区間、運賃は従来と変わらない(停留所の漢字表記の変更については、別項参照)。
新設する系統 |
榛原駅-曽爾村役場 |
廃止する系統 |
[27]榛原駅-曾爾村役場前 |
「奥宇陀わくわくバス」では、バス車内に宅配荷物を積載して輸送する「客貨混載」が行われる。
天理桜井線の運行を見直し
天理桜井線の日中の一部の便を憩の家外来棟に乗り入れる。また、朝と夜で減便するほか、一部の便の運行区間を箸中-桜井駅北口に短縮する。
桜井駅付近の運行経路では川合東口経由を取りやめ、すべて粟殿口経由で運行する。朝と夜に運行していた川合東口経由の系統は廃止する。
新設する系統 |
[59]箸中-粟殿口-桜井駅北口
[64]憩の家外来棟-天理駅-粟殿口-桜井駅北口 |
廃止する系統 |
[60]天理駅-川合東口-桜井駅北口 |
廃止する停留所 |
川合東口 |
運行回数・時刻を変更する系統 |
[62]天理駅-粟殿口-桜井駅北口
[66]天理駅-憩の家外来棟 (天理シャープ線) |
八木新宮線特急バスに系統番号を付番
八木新宮線特急バスに系統番号を付番する。熊野地区で増加している外国人観光客の誤乗を防止するため、方向別に系統番号を分ける。
系統番号の付番 |
[特急301]大和八木駅→新宮駅
[特急302]新宮駅→大和八木駅
[特急302]新宮駅→ホテル昴→大和八木駅 |
停留所名称・表記の変更
中南和、熊野地区で停留所の名称・表記を変更する。鉄道駅の表記や乗り入れ先の熊野交通の停留所名に合わせる。バスの行先表示は準備ができた車両から順次切り替える。
鉄道駅の表記に合わせた変更
現行 |
改正 |
八木駅 |
大和八木駅 |
橿原神宮駅 |
橿原神宮前駅(東口・西口も同様) |
近鉄高田駅 |
近鉄大和高田駅 |
上市駅 |
大和上市駅 |
壷阪山駅 |
壺阪山駅 |
五條駅 |
五条駅 |
熊野交通の停留所名に合わせた変更
現行 |
改正 |
熊野本宮 |
大日越登り口(だいにちごえのぼりぐち)
(熊野交通も停留所名を変更) |
下湯峰 |
下湯の峰 |
将監ノ峯 |
将監の峯 |
字体の変更など
現行 |
改正 |
曾爾村役場前 |
曽爾村役場 |
曾爾 |
曽爾 |
曾爾学校前 |
曽爾学校前 |
曾爾長野 |
曽爾長野 |
その他
- 桜井初瀬線[52]榛原駅→与喜浦系統の運行時刻を変更する。
榛原駅発車時刻 (現行)日曜・祝日7:50 (改正)土曜日9:22
- 八木耳成循環線の運行時刻を変更する。
[77]八木駅-橿原総合庁舎系統の大半を[73][74]橿原総合庁舎経由八木耳成循環系統に変更する。[77]系統は橿原総合庁舎→大和八木駅の片道系統となる。
- 八木新宮線の「大津荷」停留所を廃止する。
- 大台ヶ原線のバスの行先表示に系統番号[230]を表示する。
情報源:奈良交通ホームページ、宇陀市広報紙「広報うだ」2017年9月号
奈良交通は4月1日にダイヤを変更する。
- 国保中央病院線を廃止
- 高の原梅美台線に急行を新設
- 平日のR169ゆうゆうバスは福神駅発着に
- 五條病院玄関口に乗り入れ
詳細は下記のとおり。
奈良営業所
- 柳生スクール線
【開校日】登校時の運行時刻を5分繰り上げる。
北野山7:40発[文]柳生小学校行きを、7:35発に変更する。
邑地中村8:14発[文]柳生小学校行きを、8:09発に変更する。
- 国保中央病院線を廃止する。4月からは病院の送迎バスが運行される。
廃止する系統 |
[21]田原本バスセンター-国保中央病院 |
平城営業所
- 高の原梅美台線
【平日】梅美台三丁目発[31]高の原駅行きのうち朝の3便(7:16、7:44、8:27)を、新設の急行系統に変更する。急行は、州見台八丁目北から高の原駅まで途中の停留所には停車しない。朱雀地区を通らずならやま大通りを経由する。
【平日】高の原駅8:09発[32]平城山駅・州見台八丁目経由梅美台三丁目行きを、[30]平城山駅経由梅美台三丁目行きに変更する。州見台八丁目を経由する[32]系統は廃止する。
【平日】高の原駅23:15発[30]平城山駅経由梅美台三丁目行きを、平城山駅を経由しない[31]梅美台三丁目行きに変更する。
新設する系統 |
[急行31]梅美台三丁目→高の原駅 |
廃止する系統 |
[32]高の原駅→平城山駅→州見台八丁目→梅美台三丁目 |
- 加茂線
【平日・土休日】早朝と深夜の[107]加茂駅-南加茂台五丁目系統を、新設の[106]加茂駅-京内橋系統に変更する(平日の加茂駅23:03発は変更なし)。
【平日】朝夕通勤時の、梅谷口→加茂駅・南加茂台五丁目の運行時刻を変更する。
【平日】JR奈良駅西口20:12発[108]南加茂台五丁目行きを、20:17発に変更する。
【土休日】JR奈良駅西口21:44発[208]南加茂台五丁目行きを、21:41発に変更する。
新設する系統 |
[106]加茂駅-南加茂台五丁目-京内橋 |
- 【平日・土曜日】高の原駅-東大寺学園の系統を急行系統に変更する。急行は途中の停留所には停車しない。
登校時の運行間隔を5分の等間隔にするほか、下校時の運行時刻を変更して増発する。
新設する系統 |
[急行文]高の原駅-東大寺学園 |
廃止する系統 |
[文]高の原駅-東大寺学園 |
- 【平日・土休日】下記の路線で運行時刻を変更する。
- 和束木津線(所要時間の短縮および一部の便の時刻変更)
- 青山住宅線([81]青山住宅行きの大安寺・春日中学校前の発車時刻を2分繰り上げ)
- 佐保山線([130]平城山駅東口行きの内侍原町→平城山駅東口の間を1分繰り上げ)
- 高の原高山線([82]高山サイエンスタウン行きの一部の便の時刻変更)
北大和営業所
- 富雄庄田線
【平日・土休日】宮方橋-高山学校前間に「生駒北小中学校」停留所を新設することに伴い、宮方橋-高山八幡宮前の区間時分を見直し、高山学校前の発車時刻を変更する。富雄駅行きを1分繰り上げ、庄田・傍示・生駒北スポーツセンター行きを1分繰り下げる。

京都営業所
- 同志社線
【土曜日】同志社大学デイヴィス記念館8:13発[100]三山木駅行きの運行を取りやめる。
【平日・土曜日】同志社大学デイヴィス記念館19:52発[101]新田辺駅行き(同志社大学夜間バス)を増発するほか、18時台から20時台の[101]新田辺駅行きの運行時刻を変更する。
西大和営業所
- 三郷線
【平日・土休日】朝と夕方以降は三郷中央公園を経由しない系統に変更し、運行時刻を変更する。
【平日】王寺駅22:00発[28]三郷駅行きを増発する。
新設する系統 |
[28]王寺駅-勢野北五丁目-三郷駅 |
榛原営業所
- 大宇陀線
【土休日】大宇陀8:14発[1]榛原駅行きを、8:12発に変更する。
葛城営業所
- 飛鳥線
【平日・土休日】[19]橿原神宮駅東口→豊浦→菖蒲町四丁目→橿原神宮駅東口系統の、橿原神宮駅東口→飛鳥の間の運行時刻を3分繰り上げる。
- 医大病院線
【平日】一部の便の運行時刻を変更する。
- R169ゆうゆうバス
【平日】南奈良総合医療センターへの通院の便を図るため、平日のみ福神駅まで延長し、上市-樫尾の各停留所に停車する。
(土休日は現行どおり大淀バスセンター発着で上市駅-西河間の途中停留所は通過する。)
新設する系統 |
福神駅-大淀バスセンター-上市駅-下桑原 |
葛城営業所・十津川営業所
- 八木新宮線・十津川線・広域通院ライン・五條城戸線・野原循環線
【平日・土休日】8時以降は特急も含めて五條病院玄関口に乗り入れる。五條病院は改修工事が行われていたが、4月3日に再開される。
【平日】夕方の十津川温泉発五條バスセンター行きを、智辯学園経由で運行する。
新設する系統 |
[3]十津川温泉→智辯学園→五條病院玄関口→五條バスセンター
[12]五條バスセンター-五條病院玄関口-城戸 |
変更する系統 |
[特急]新宮駅→十津川温泉→五條病院玄関口→八木駅
[特急]八木駅-五條病院玄関口-十津川温泉-ホテル昴-新宮駅
[1]五條バスセンター-五條病院玄関口-十津川温泉
[11]五條バスセンター-五條病院玄関口-西吉野温泉
[31]五條バスセンター→五條病院玄関口→智辯学園→五條バスセンター
[32]五條バスセンター→智辯学園→五條病院玄関口→五條バスセンター |
停留所の改称・新設・廃止
- 東山線の「神野山登山口」停留所を「北野公民館」に、「井筒屋前」自由乗降降車指定地を「杉原口」に、「北野小学校前」停留所を「津越」にそれぞれ改称する。
- 富雄庄田線の宮方橋-高山学校前間に「生駒北小中学校」停留所を新設する。(再掲)
- 神宮イオンモール線の光陽中学校北-東坊城町間に「東坊城町南」停留所を新設する。
- 八木新宮線、十津川線、広域通院ラインの「猿谷」停留所を廃止する。
関連記事:
国保中央病院線を廃止 (2017年3月4日)
(国保中央病院線の廃止は前もって公表されていた)
情報源:奈良交通ホームページ
1992年から八木新宮線の専用車両として運行されてきた旧型車両(日野U-HU3KLAA)が、2月27日をもって運行を終了した。
奈良交通は、ホームページで旧型車両の運行予定を公開したほか、26日の八木駅発最終運行では特製のゲレットを掲出した。
26日は八木駅11:45発新宮駅行きの便で運行した。乗客が増えることが予想されたため、発車直前は2台待機していた。

旧型車両の最後の2台、288と290が2台そろってラストランに備えていた。(2017年2月26日撮影・八木駅、以下2枚も同じ)

登場時のカラーリングが残された288がラストランを担当する。

前面にはラストランの特製ゲレットが掲げられた。
27日は新宮駅7:46発八木駅行きの便で運行した。14:30頃、定刻より少し遅れて終点八木駅に到着した。

新宮からの長旅を終えて八木駅に到着。平日の日中にもかかわらず多くのファンが出迎えた。(2017年2月27日撮影・八木駅)
八木新宮線旧型車両(日野U-HU3KLAA)のあゆみ
この車両は、八木新宮線に向けた久々の新製車両として1992年7月に登場した。貸切車両を思わせる配色と、全長は短いながらも高出力エンジンを搭載する仕様は独特のものであった。

十津川温泉で休む八木駅行き特急バス。撮影当時は八木駅-新宮駅2往復と、八木駅-湯の峰温泉2往復の運行だった。(1996年3月撮影)
当初は9台導入されたが、運行本数が減少したため他の路線に転じる車両もあった。事故のため1台が廃車されたのち、2013年以降は残る8台すべてが八木新宮線の運行についていた。
2011年9月に発生した紀伊半島大水害では、しばらくの間部分運休を余儀なくされたが、復旧後は地域の復興を応援するシンボルとして活躍した。

2011年の紀伊半島大水害は、八木新宮線の沿線に甚大な被害をもたらした。バスは復興への応援メッセージを掲げて運行された。(2011年12月23日撮影・八木駅)
2013年には、八木新宮線の開通50周年を記念して、6台を対象に沿線の観光地の写真がラッピングされた。

開通50周年を記念して車両がラッピングされた。扉が1つだけで側面が平らなのでラッピングの写真は美しく見えるが、1扉ツーステップの仕様は時代の要請に応えられなくなりつつあった。(2013年11月11日撮影・上野地)
2015年にバリアフリー対応の新型車両が導入され、翌年から旧型車両の廃車が始まった。2016年1月に3台、同11月に3台が廃車され、最後まで残った2台がこのほどラストランを迎えた。
関連記事:
きんてつ鉄道まつりに出展 (2016年10月30日)
(八木新宮線旧型車両が展示され、2017年2月で運行が終了することが掲示された。)
八木新宮線開通50周年 (2013年3月3日)
(八木新宮線のあゆみを掲載)
写真撮影:829(撮影日、撮影場所は別掲)
奈良交通は、1月30日から八木新宮線・十津川線・広域通院ラインの五條市大塔町宇井地区への乗り入れを再開する。2011年の紀伊半島大水害による影響で迂回運転を行っていたが、災害発生以来通行止めとなっていた市道宇井線が開通したことで、本来の運行経路に戻す。
通過扱いとなっていた「宇井」停留所の使用を再開するほか、国道168号線に臨時停留所を設置していた「宇井口」「大塔温泉夢乃湯」停留所を元の位置に戻す。
また、災害発生以来通過扱いとなっていた「長殿発電所前」停留所(十津川村長殿)も、同日より使用を再開する。
紀伊半島大水害による影響を受けた路線のうち、八木新宮線のすべての停留所が復旧する。なお、十津川線、広域通院ラインの「高滝口」停留所は引き続き通過扱いとなっている。
情報源:奈良交通グループホームページ
情報提供:Y.Matsuura様
10月29日と30日の両日、近鉄五位堂検修車庫(奈良県香芝市)と高安車庫(大阪府八尾市)で「きんてつ鉄道まつり2016」が開催された。
五位堂検修車庫の会場では、奈良交通が八木新宮線で運行する旧型車両を出展したほか、部品や各種グッズを販売した。展示車両のそばには、2017年2月で旧型車両の運行を終了する旨の掲示があった。
「きんてつ鉄道まつり」には、奈良交通が毎年車両展示やグッズの販売などで出展している。

数日前に八木新宮線向けの新車が配属されたことから、新車が展示されると見込まれたが、旧型車両が展示された。「きんてつ鉄道まつり」での展示は最後となる。
写真撮影:829(2016年10月29日)