「展望デッキ」に関する記事
奈良交通は3月21日より「若草山麓バス」の本年の運行を開始する。同日、若草山では山開きが行われ、春の観光シーズンを迎える。
若草山麓バスはJR・近鉄奈良駅から東大寺、春日大社付近を経由し、若草山麓に至る路線で、昨年春に運行を開始した。
車両は「ならまちバス」と同型の展望デッキつき小型車(日野P-CH160AA改)を充当する。運行の詳細は下記のとおり。
- 運行日
3月21日~6月16日、9月10日~11月25日の土曜・日曜・祝日・振替休日
- 発車時刻
JR奈良駅発 8:30~17:30 近鉄奈良駅発 8:33~17:33
若草山麓発 8:45~17:45
いずれも 30分毎
- 運賃
大人 100円、小児 50円 (支払は現金、奈良市が発行する各種乗車証、奈良市内均一区間フリー乗車券、世界遺産ぐるっとバスフリー乗車券に限られる)
情報源:奈良交通ホームページ、近鉄奈良駅のりば時刻表
更新履歴:2002年3月16日掲載、3月24日太字部分追加
奈良交通は4月28日より「若草山麓バス」の運行を開始した。昨年夏より運行している「ならまちバス」に次ぐ100円バスとなる。
路線はJR・近鉄奈良駅から東大寺、春日大社付近を経由し、若草山麓に至る。今年度は4月28日から6月17日までの土曜・日曜・祝日と、 9月9日から11月25日までの土曜・日曜・祝日に運行する。所要時間は10分で、日中に19往復する。
運賃の支払いは現金と奈良市が発行する各種乗車証に限られ、回数券、バスカードなどでの支払いはできない。
車両は「ならまちバス」と同型の展望デッキつき小型車(日野P-CH160AA改)1台を充当する。
奈良交通は7月20日より100円で乗車できるバスの運行を奈良市内で開始する。平成13年7月19日までの試験運行とする。
路線はJR・近鉄奈良駅と市中心部の路線空白地域を循環するルート(下図参照)で、古い町並みが残る奈良町付近を走ることから愛称を「ならまちバス」とした。
周回路線を20分で1周し、1日に23~26便運行する。運賃の支払いは現金と奈良市が発行する各種乗車証に限られ、回数券、バスカードなどでの支払いはできない。
車両は展望デッキつき小型車(日野P-CH160AA改)1台を充当する。
「ならまちバス」運行開始 (2000年7月24日)
全国で導入が相次ぐ「100円バス」が奈良にも登場した。運行の発表は新聞やテレビで広く報じられ、運行開始に先立ってお披露目式と試乗会が行われた。ただ、運行開始の7月20は祝日とあって多くの利用が見込まれたが、宣伝が行き届いていないこともあり利用は低調であった。
100円バスは、1995年に武蔵野市のコミュニティーバス「ムーバス」が100円の運賃を導入したことに端を発する。従来の運賃と比べて安い点と硬貨1枚で利用できる手軽さが注目され、各地で導入が相次いでいる。また、導入の結果、利用客の増加が認められた事業者もあり、需要喚起の手法としても注目されている。
奈良交通は100円バス導入にあたって、奈良市内中心部の路線空白地域を選定した。周回路線の南半分は、従来バス路線のなかった地区や、路線はあっても運行本数が少なかった地区である。古い町並みが残る奈良町付近を走ることから愛称を「ならまちバス」とした。 奈良町を訪れる観光客と近隣に住む高齢者の利用を想定しているが、運行の効果が未知数であるため1年間の試験運行とし、状況を見て以後の運行予定を決定する。
1日の運行は日中20分毎の運行とし、1台のバスが20分で周回路線を1周する。運賃は大人100円、小人50円である。従来とは異なる運賃体系を採用しているため、支払いは現金か奈良市発行の各種乗車証に限られる。
車両は展望デッキつきイラストバスを充当している。同車は1988年の「なら・シルクロード博覧会」の会場間輸送用に導入された車両で、博覧会終了後は県内各地の観光路線で活躍していた。展望を重視した車両の特性上、床面地上高が非常に高く、中扉からの乗車には3段のステップを介する。高齢者の利用を想定した場合、車種の選定には再考の余地があると思われる。
1年間の試験運行ではあるものの、新しいバスサービスが始まった意義は大きい。地元住民や観光客の足として定着するよう見守っていきたい。 |
更新履歴:2000年7月16日掲載、7月24日解説を追加