奈良交通は、訪日外国人向けの観光型MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)「くるり奈良」の実証実験を実施する。2019年10月1日から12月31日までの予定。
モビリティ・アズ・ア・サービスは、さまざまな交通手段を一つのサービスとしてとらえる概念をさす。従来のサービスでは、移動手段の検索は一つのサービスでできるが、予約や決済は事業者ごとに行う必要がある。
今回の実証実験では、シンガポールから奈良を訪れる観光客を対象に、飛行機、リムジンバス、路線バスを統合した交通手段の検索、予約、決済のサービスを提供する。このほか、奈良の魅力を伝える画像など観光情報も配信する。
この実証実験は、一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会をはじめ、国内外の3つの会社と共同で実施する。
奈良交通は、スマートフォンなどモバイル端末で使用できるアプリ「奈良バスなび」のサービスを2019年9月30日をもって終了する。
今後は、時刻・運賃検索については「奈良バスなびweb」を、沿線情報については 「Facebook」と「Instagram」を利用するよう案内している。
情報源:奈良交通ホームページ
奈良交通は、消費税率引き上げに伴い2019年10月1日から路線バスの運賃を改定する。
今回の運賃改定について、奈良交通は5月31日に国土交通省に申請し、9月5日に認可を受けた。運賃改定は、前回消費税率が引き上げられた2014年4月以来となる。
実施予定日:2019年10月1日
- 初乗り運賃(190円)は据え置く
- 200円以上の区間運賃を10円~100円引き上げる
- 奈良・平城均一区間運賃(210円)は、10円引き上げて220円とする
- ICカード乗車券「CI-CA」(普通・ひまわり)の割引率を拡大する
通勤・通学(学生)定期券の発売額は現行のまま据え置き、紙式回数券の割引率およびフリー乗車券・奈良交通ゴールドパスの発売額も据え置く。
定期観光バス、高速バス、深夜急行バス、京都学研線、コミュニティバス(桜井市、安堵町、R169ゆうゆうバス、奥宇陀わくわくバス以外)、ぐるっとバス、郡山イオンモール線の運賃は据え置く。
リムジンバスについては、別途運賃改定を発表している。
乗合バス区間運賃の申請額 (大人)
| 区間 |
現行 |
改定 |
| 初乗り区間 |
190円 |
190円(据え置き) |
| その他の区間 |
200円~800円 |
210円~810円(+10円) |
| 810円~1,340円 |
830円~1,360円(+20円) |
| 1,350円~1,470円 |
1,380円~1,500円(+30円) |
| 1,480円 |
1,500円(+20円) |
| 1,490円 |
1,500円(+10円) |
| 1,500円~4,000円 |
1,550円~4,050円(+50円) |
| 4,050円~5,250円 |
4,150円~5,350円(+100円) |
| 奈良・平城均一 |
210円 |
220円(+10円) |
他社のバス路線と競合する区間では上記と異なる場合がある。
CI-CAの割引率改定
普通CI-CAの割引率を12.3%から14.5%に拡大する。
| 券種 |
現行 |
改定 |
| 1,000円 |
1,140円 |
1,170円 |
| 2,000円 |
2,280円 |
2,340円 |
| 3,000円 |
3,420円 |
3,510円 |
| 5,000円 |
5,700円 |
5,850円 |
ひまわりCI-CAの割引率を16.7%から18.0%に拡大する。
| 券種 |
現行 |
改定 |
| 1,000円 |
1,200円 |
1,220円 |
| 2,000円 |
2,400円 |
2,440円 |
| 3,000円 |
3,600円 |
3,660円 |
運賃改定を知らせる看板
写真撮影:829(JR奈良駅西口・2019年10月撮影)
更新履歴:2019年6月20日掲載、9月17日認可の発表を受けて修正、10月8日写真掲載
奈良交通は、奈良公園・西の京・斑鳩を結ぶ急行バスの実証実験運行を行う。9月21日から23日の3日間限定で、おおむね日中1時間ごとに運行する。
- 停車停留所(下記停留所以外は停車しない)
東大寺大仏殿・国立博物館(法隆寺前行きの発車)
東大寺大仏殿・春日大社前(法隆寺前からの到着)
県庁前
近鉄奈良駅
JR奈良駅
奈良市庁前
宮跡庭園
朱雀門ひろば前
唐招提寺東口
薬師寺東口
薬師寺駐車場
慈光院
片桐西小学校
法起寺前
法隆寺前
- 発車時刻
- 東大寺大仏殿・国立博物館発 法隆寺前行き
9:38、10:08、11:08、12:08、13:08、14:08、15:08、16:08
- 法隆寺前発 東大寺大仏殿・春日大社前行き
9:43、10:43、11:43、12:43、13:43、14:43、15:43
- 運賃
190円~760円(一般路線バスと同額)
各種フリー乗車券が利用できるが、券種によって利用できる区間は異なる。
東大寺・春日大社・奈良公園と法隆寺の間は、一般路線バス(奈良法隆寺線)が直接結んでいるが、所要時間は1時間以上に及ぶ。JRを利用すると所要時間は短かくなるが、乗り換えが必要になる。
世界遺産周遊急行バスは、 一般路線バスが経由しない平城宮跡にも立ち寄る一方、所要時間を50分台に短縮している。
運行当日のようす
実際の運行は、奈良営業所と西大和営業所の車両が使用された。一般路線バスと区別するため、「急行」と書かれた幕が取り付けられた。
東大寺大仏殿・国立博物館停留所で発車を待つ「世界遺産周遊急行バス」。平城宮跡を経由して近鉄郡山駅を経由しないなど、一般路線バスとは異なる経路で運行された。
情報源:奈良交通ホームページ、「世界遺産周遊急行バスの実証実験運行について」(奈良交通ニュースNo.15)
写真撮影:829(東大寺大仏殿・国立博物館 2019年9月撮影)
更新履歴:2019年9月14日掲載、9月23日修正・当日のようすを追記
奈良交通は10月1日から、リムジンバスの運賃を改定する。消費税率引き上げによる増税分を運賃に転嫁する。
乗合バスの運賃については5月31日に申請している。
実施予定日:2019年10月1日
リムジンバス運賃の改定内容
関西空港(大人運賃)
| 路線名 |
運賃種別 |
現行 |
改定 |
| 奈良関空線 |
片道 |
2,050円 |
2,100円 |
| 往復 |
3,900円 |
4,000円 |
| 日帰往復 |
2,500円 |
2,700円 |
| 学研関空線 |
片道 |
2,050円 |
2,100円 |
| 往復 |
3,900円 |
4,000円 |
| 日帰往復 |
2,500円 |
2,700円 |
| 八木関空線 |
片道 |
1,950円 |
2,000円 |
| 往復 |
3,700円 |
3,800円 |
| 日帰往復 |
2,500円 |
2,700円 |
大阪空港(大人運賃)
| 区間 |
運賃種別 |
現行 |
改定 |
| 天理駅-大阪空港 |
片道 |
1,730円 |
1,760円 |
| 回数券 |
17,300円 |
17,600円 |
| JR奈良駅・阪奈宝来-大阪空港 |
片道 |
1,480円 |
1,510円 |
| 回数券 |
14,800円 |
15,100円 |
| 第二阪奈生駒-大阪空港 |
片道 |
1,180円 |
1,200円 |
| 回数券 |
11,800円 |
12,000円 |
大阪空港線の回数券は、10月1日以降、有効期限(発売日から1年間)を設定する。
旧運賃の回数券は2019年12月31日までは差額なしで使用できるが、2020年1月1日以降は使用できない。未使用分の払い戻しは2024年9月30日まで受け付ける。
情報源:奈良交通ホームページ、関西空港交通ホームページ、大阪空港交通ホームページ、