奈良交通は7月10日から、夏休み期間中に全線乗り放題となる「夏休みどこでもパス」を小中学生を対象に発売している。
- 対象: 小学生、中学生
- 料金: 小学生2,500円、中学生5,000円
- 発売期間: 2010年7月10日~8月20日 奈良交通案内所各窓口で発売
- 通用期間: 2010年7月20日~8月31日
- 特典:
奈良交通、エヌシーバスの全路線が乗り放題
(夜行高速バス、高速バス名古屋線、リムジンバス、深夜急行バス、定期観光バス、一部市町村が運営するコミュニティバスは対象外)
同伴の大人1名は小児運賃で乗車できる。ただし支払は現金に限る
指定の映画館(高の原・西大和・橿原)またはイトーヨーカドー奈良店・イオンモール大和郡山の一部提携店舗で「夏休みどこでもパス」を呈示すると、割引が受けられる
- 注意:
購入時には、年齢を確認できるもののほか、顔写真1枚が必要
情報源:奈良交通グループホームページ
奈良交通は6月以降、ドライブレコーダーの搭載や行先表示のLEDなど、車両の改造を順次進めている。
- ドライブレコーダの搭載
6月以降、ドライブレコーダーの搭載を順次進めている。現在、奈良営業所と北大和営業所の数台に搭載したことが確認されている。
ドライブレコーダーは、車外と車内の映像により運行状況を記録するもので、一般に、事故時の原因分析に役立つとされている。
- 行先表示のLED化改造
行先表示を幕式からLED(発光ダイオード)に改造した車両が7月から登場した。2008年に近鉄バスから譲り受けた車両については、幕式からLEDに改造したが、自社購入車両を改造するのは初めてである。
今後は車体更新にあわせて順次改造する見込みである。

行先表示がLEDに改造された平城営業所78号車
情報提供:菟田野町行急行様、梅さん様、富雄の住人様、青木貴章様、ウォレスこと様、agu様
写真撮影:829 (2010年7月4日 JR奈良駅)
奈良交通は4月20日、平城、北大和、西大和、榛原、葛城、大阪、京都の各営業所で新たにグリーン経営認証を取得した。奈良、奈良貸切両営業所で2008年1月に取得したのに続くものである。
グリーン経営認証は交通エコロジー・モビリティ財団が認証するもので、運輸業界において環境負荷を低減する取り組みを行う事業所が認証の対象となる。一度認証を受けると2年ごとに更新が必要であるほか、認証・更新の1年後に定期審査を受ける必要がある。
奈良交通はこのほか、同財団により認証される「エコ通勤優良事業所認証」を本社で取得している(2010年3月31日付)。
情報源:奈良交通グループホームページ、交通エコロジー・モビリティ財団サイト
平城遷都1300年祭の主会場である平城宮跡会場のオープンに伴い、会場と各所を結ぶバスが運行されている。平城宮跡会場では4月24日から11月7日まで、復原された第一次大極殿や遣唐使船が公開されるほか、さまざまなイベントが行われる。
シャトルバスの運行
平城宮跡会場のオープン期間中の毎日、近鉄大和西大寺駅(南口)とJR奈良駅(西口)から無料のシャトルバスを運行する。
また、各季フェア期間中は平城宮跡会場の駐車場は障害者等専用となるため、郊外の駐車場と会場を結ぶ無料シャトルバスも運行する。フェア期間と駐車場は下記のとおり。
フェア期間 |
花と緑のフェア:4月24日~5月9日
光と灯りのフェア:8月20日~8月27日
平城京フェア:10月9日~11月7日 |
駐車場 |
奈良西(第二阪奈道路中町ランプ付近)
木津川市(木津川市中央体育館)
大和郡山市(九条公園) |
シャトルバスは奈良交通の車両・乗務員で運行する。
奈良公園-平城宮跡会場-西の京臨時バスの運行
平城宮跡会場のオープン期間中、奈良交通は会場と奈良公園・西の京を結ぶ臨時バスを運行する。
会場最寄の停留所から奈良公園への定期バスは日中毎時2本と少なく、また、西の京への定期バスはない。そのため、臨時バスを平日は毎時2本、土曜・日曜・祝日は毎時3本運行し、観光客の利便を図る。
運行経路は下記のとおり。
[1300]高畑町-(往路)東大寺大仏殿・国立博物館(復路)大仏殿春日大社前-近鉄奈良駅-二条大路南四丁目(平城宮跡会場前)-唐招提寺東口-薬師寺駐車場
情報源:平城遷都1300年祭ホームページ、奈良交通グループホームページ
奈良県と奈良交通は3月30日、県内のバス路線の維持やバス利用の促進を目的として連携協定を締結した。県とバス事業者が連携するのは全国で初めての事例となる。
都市部では交通渋滞により走行環境が悪化し、郊外や山間部では過疎化により乗客が減少するなど、県内の路線バスを取り巻く環境は厳しさを増している。県内の路線バスの大半を運行する奈良交通は、厳しい経営環境をうけて不採算路線の休廃止や減便を断続的に行ってきたほか、車両の更新を遅らせてきた。その結果、路線バスの利便性が低下してさらに乗客のバス離れを招くという悪循環に陥っていた。
連携協定では、県内のバス交通の利便性の向上、過疎地域のバス路線の維持、県内観光地への誘客、市街地・観光地の渋滞対策を掲げている。県は観光地の交通環境整備や市街地の渋滞対策を行うほか、助成によりバスのサービス向上を支援する。奈良交通は県内のバス路線を維持するほか、低床車両の購入やバス運行情報の提供などで路線バスのサービス向上を図る。
情報源:奈良県道路・交通環境課サイト、日本経済新聞(電子版、2010年3月30日)