「運賃改定」に関する記事
奈良交通はこのほど通勤定期券の割引率及び利用方法の変更を近畿運輸局に申請した。認可されれば8月20日から通勤定期券の割引率を30%から25%に改定する。また、同日より大人用の通勤定期券を持参人有効とし、記名本人以外でも使用できるようにする。
奈良交通は、乗客の減少や交通渋滞の悪化などの厳しい事業環境のなか、車両の小型化や路線の改廃など合理化を進め、1997年以降乗合バスの運賃を据え置いてきた。しかし、燃料の高騰や近鉄けいはんな線開通による乗客の減少が影響し、2007年6月に「CI-CA」と「ひまわり回数券」の割引率を引き下げ、事実上の運賃改定に踏み切った。その後も燃料が高騰を続けるなど事業環境は厳しさを増しており、追加的に今回の改定を実施する。
実施予定日
2008年8月20日
大人通勤定期の運賃計算方法
期間 |
現行 |
改定 |
1か月 |
基準運賃額×60×(1-0.3) |
基準運賃額×60×(1-0.25) |
3か月 |
1か月定期運賃×3×0.95 |
1か月定期運賃×3×0.95 |
6か月 |
1か月定期運賃×6×0.9 |
1か月定期運賃×6×0.9 |
小児通勤定期は大人の半額、障害者等割引通勤定期は大人の3割引(いずれも現行どおり)。
大人通勤定期の利用方法の変更
大人通勤定期に限り持参人有効とし、記名本人以外でも利用できる。
(鉄道連絡定期券の鉄道の区間は、現行どおり記名本人のみ有効)
情報源:車内掲示、奈良交通グループホームページ
奈良交通は6月1日よりICカード乗車券「CI-CA」の利用額とひまわり回数券の枚数を改定する。また「ひまわりタイム」の適用時間を拡大し、日曜・祝日及び12月30日から1月3日の間は終日適用する。
CI-CAの利用額は発売額が上がるごとに割引率が高くなるように設定していたが、発売額にかかわらず割引率を9.1%(ひまわりは16.7%)に改定する。ひまわり回数券は14枚つづりを12枚つづりに変更する。
奈良交通は、乗客の減少や交通渋滞の悪化などの厳しい事業環境のなか、車両の小型化や路線の改廃など合理化を進め、乗合バスの運賃を約10年間据え置いてきた。しかしながら、近年の燃料の高騰や近鉄けいはんな線開通による乗客の減少が影響し、事実上の運賃改定に踏み切る。
CI-CA利用額
券種 |
発売額 |
利用額(旧) |
割引率(旧) |
利用額(新) |
割引率(新) |
普通 |
1,000円 |
1,050円 |
4.8% |
1,100円 |
9.1% |
2,000円 |
2,250円 |
11.1% |
2,200円 |
9.1% |
2,500円 |
2,820円 |
11.8% |
2,750円 |
9.1% |
3,000円 |
3,400円 |
11.8% |
3,300円 |
9.1% |
5,000円 |
5,700円 |
12.3% |
5,500円 |
9.1% |
ひまわり |
1,000円 |
1,200円 |
16.7% |
1,200円 |
16.7% |
2,000円 |
2,850円 |
29.8% |
2,400円 |
16.7% |
3,000円 |
4,300円 |
30.2% |
3,600円 |
16.7% |
2,500円券は車内で発売するもので、デポジット(預かり金)を含めて3,000円で発売する。
ひまわり回数券の枚数変更
ひまわり回数券の枚数を14枚から12枚に変更する。(発売額は普通運賃の10倍)
ひまわりタイムの適用時間帯の拡大
乗車時の時刻が9時30分から15時30分までの間に適用していた「ひまわりタイム」を、日曜・祝日及び12月30日から1月3日の間は終日適用する。
情報源:奈良交通グループホームページ